エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ドウダン咲く

2014年04月08日 | ポエム
ドウダン躑躅が白い円錐形の花を開きつつある。
秋には、ナナカマドと呼応して真っ赤に紅葉してくれる花卉である。



若葉を押しのけるように、白い花がぶら下がっているのだ。
スノーフレークもそうだけれど、スズランのような花である。

この二つの花と違うのは・・・。
ドウダン躑躅の花は「小粋」であることだろうか。
花は、小さくて数限りなく付くけれど「小粋」なのだ。



風と揺れる時、一斉に揺れる。
しかも、鼻の奥にも花があって呼応する。

その呼応が宜しい。
「同志よ」
と叫んでいるかのように、ざわめく。







「どうだんの小粋に揺るる花の奥」







そのざわめきが、雄々しい。

ドウダン躑躅は、おしなべて植物界のおのこなのかもしれない。
それは「差別よ」
どこからか、そんな声が聞こえてくる。

いやいや差別ではありません。
日本のおのこが、雄々しさを失っているから、そう思えるのです。

ドウダンは、満天星ともいう。
花言葉は・・・。
「節制」「上品」「私の思いを受けて」「返礼」である。





       荒 野人