エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春雨と蘆

2014年04月23日 | ポエム
昨夜は、朧月夜どころか結構な雨であった。
春雨は、どこか暖かく心癒すものだけれど昨夜の春雨は・・・冷たくて厄介だった。

24節季で言えば、いまは「穀雨」。
72候で言えば「蘆はじめて生ず」。



それが今の気候である。



穀雨は、穀物を潤す豊かな愛情に溢れた雨であるにも拘らず、昨夜は冷たかった。
もう、次は立夏となってしまう。

今朝、マンホールに溜まった昨夜の雨。
空の雲を、映して鮮やかであった。



文部省唱歌 朧月夜




季節がどんどん進む。
そのことに気付く時、驚愕以外言葉が無い。







「春雨の暖かくもなく手指堅く」







そんな気分にさせられた。
春の節季は、もうない。
夏隣なのだ。



だがしかし、雨は冷たかった。
今朝、我が家の花々は梅雨をたっぷり溜込んでいた。



      荒 野人