エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

苗生ずる

2014年04月26日 | ポエム
花屋の店頭は、さながら種屋さんの装いである。
各種の苗・・・多くは野菜だけれどが木箱に行儀よく並んでいる。



正しく「霜止んで苗生ずる」候である。
24節季では穀雨。
72候では、第17候である。

春の深まりを感じる言葉です。



トマトの苗が多い。
トマトのブームは、まだ続いているのだろうか。
とにかく、種類が多いのに驚く。







「買い求むトマトの苗の青々し」







この候を、簡単に説明しておこう。
作句のヒントが詰まっている。

旬の魚「いとより」
旬の野菜「よもぎ」
ビタミン、ミネラル、植物繊維が多い薬草である。

従って、旬の食べ物は「草餅」
う~ん・・・涎が出てきちゃう!

旬の兆しは「五風十雨」
五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。
そんな安定した季節を言い表しているのである。

世の中が「平穏無事」である、と理解しても良いのである。



       荒 野人