エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花豆王

2014年04月12日 | ポエム
ピンクの花である。
枝にびっしりと花を着ける。

葉は付かない。
花が終ってから、ゆっくりと緑の葉を生やすのである。

その意味では、ソメイヨシノと同様である。



花が終わり、葉を生やし、やがて実を付ける。
実の終わりは、豆殻が枝にぶら下がる。

豆の王・・・といった古人はよく見ている。
流石である。



花言葉は・・・。
「裏切り」「疑惑」「不信」「喜び」「質素」「エゴイズム」「目覚め」
である。



ふむふむ。
納得する。

確かに妖しげに咲いている。
二律背反の花なのだ。

漢字表記では「花蘇芳」である。
中国渡来の花だ。







「花豆王いつも満開触手上ぐ」







春の柔らかな光に包まれて、花豆王が咲く。
麗かな春である。



       荒 野人