エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

やまぶき

2014年04月15日 | ポエム
山吹は春の季語である。
関東では、今頃満開である。



もっとも、東京などでは茂みにほぼ一年中咲いている印象がある。
したたかな花である。



一重、八重とあるけれど、一重咲きに勝る美形はない。
とりわけ、一輪づつ咲いてゆく黄色の小花は愛おしい。
一枝に多くの蕾を付け、一輪づつ咲いてゆく。

何とも云えない、風情を醸し出すのである。






「ふくらめる植込みのはば白山吹」







最近では、白いヤマブキも庭などに植栽されている。
けれど、この白ヤマブキは、黄色の山吹とは違う種である。



山吹は、去年も描いたけれど時代劇の小判色を連想させる。
悪代官や、悪徳商人のシンボルとなっている。



山吹は、きっと迷惑であるだろう。



       荒 野人