砂都千夕「婚約解消のち、お引越し。セイラン・リゼルの気ままで優雅な生活2」読了。
セイラン・リゼルは神の6つ名を持ち将来の王妃候補として完璧な女性。しかし王子が真実の愛に目覚めたと婚約解消されたのでこれ幸いと慰謝料で留学を決意。もう留学先で好き放題、いえ生き生きとしています。の第二弾です。これ一番続編が楽しみだった奴。夏になったので色々アイスや氷菓を試しているのもありますが、まさかの展開。6つ名持ちが国を離れると天災が起きるそうです。国からとにかく帰ってくれと要請が。でも結婚させられるのは面倒くさい。まあ仕方ないかと思っていたらハイエルフのジークヴァルト先生がおかしい。しかも大雨で帰れなくなって。うーん、最終回でしたか。巻末に色々別のキャラクター目線の話が出ています。蕎麦を打つ公爵令嬢って好きでしたが。バチカンみたいになっているよ。セイラン・リゼルの我が道を行く清々しさと、お父さんのあきらめたような達観が好きです。先生が壊れたところも可愛いし。
雨でした。すごく久々の本格的に降った雨。うん、ゆるんでるゆるんでる。ようやくガチガチに固まっていたベランダの鳩の糞を掃除しました。一か所盛り上がっていました。お前らためて来ているだろう。来るな
近藤史恵「ヴァン・ショーをあなたに」読了。
下町のフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」の第二弾です(2017.3.15参照)。カウンター7席、テーブル5つの小さなですが絶品料理が食べられます。フレンチですがシェフが修行したのがフランスの地方のレストランで点々と修行していたので割と豪快な料理が出て来ます。でも余計なことをしていないので美味しい。で、不思議なことを話しているとシェフが解決してくれます。ええわ。1年に1度は行きたい店です。七話。最後の2編がフランス修行時代の話です。そう言えば去年はホットワインを飲まなかったな。
三上延「百鬼園事件帖」読了。
「ビブリオ古書堂の事件手帖」の三上さんが書く文豪内田百閒に関わる怪異とミステリーです。食事は美味しいがコーヒーは不味い不純喫茶と言われている「純喫茶 千鳥」で印象の薄い学生甘木はアイスクリームを食べているドイツ語の先生に会います。どうせ覚えられていないだろうと思ったら先生に名前を呼ばれこっちの席に来ないかと誘われます。愛想のないその内田榮造先生は作家でもあるようで。その先生に付き合ううちに先生の回りには怪異が付きまとっていることに気が付きます。夏目漱石の背広や芥川龍之介の絵や。未来を話すくだんの話とか。雰囲気がばっちりです。内田百閒さんは読んだことがないですがそういう話を書いていたのかと。挿絵は美術館でよく見たのですが。谷中安規さんだ。童話みたいな感じでした。たまには読んでみようかな。
片山絢森「お姉様、いつまで私のこと『都合のいい妹』だと思っているのですか? -虐げられてきた天才付与師は、第二の人生を謳歌する-」読了。
幼い頃から暴君そのものの姉に虐げられてきたエリー。大人になり姉の営む工房でこき使われ魔力付与をしてきましたが無理がたたってとうとう魔力切れで倒れ姉に追い出されます。偶然訪れた元宮廷魔術師のアーヴィンに拾われ一命をとりとめ助手として研究を手伝うことに。姉にかなわないと思っていたのですが、いつの間にか姉より強い魔力になっていたようで。才能を認められて伯爵のもとに行った姉はぼろを出します。復讐ためにエリーを探し出しますが返り討ちに。アーヴィンの従者のサイラスがさらっとあくどい。魔力付与と言っても属性によって難しさがあり無属性が一番難しいと。0型だと全員に輸血できるみたいなの?タイトルは強気ですが、エリーは優しい子です。
水槽を見るとちゃんとシジミが砂に潜っていました。よしよし生きている。前になかなか潜らない子がいるなと思ったら中身が無く砂が詰まっていました。買う時それで重さがわからなかったのね。ん、潜っていない子が3匹いるぞ。半分なので潜りかけなのか。1匹が蝶番をこちらに向けていますが2か所削れまくっています。中身までいっていないよね。
青木裕子「風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室」読了。
「これは経費で落ちません!」の天天コーポレーションの研究所のお話です。こっちが先なのですが、なかなか読めずにいました。入浴剤開発院の鑑美月と受付嬢の砂川ゆいみの交流がメインになっています。本社営業部の円城格馬がしょっちゅう来ています。本社の話の方で美月と格馬二人が結婚していることを知っていますが、ここでは美月がバリバリの理系。全然格馬の気持ちに気づきません。美月は普通の女性の気持ちがわからないとゆいみはモニターに駆り出されます。何となく事情を察したゆいみはやきもき。まあ好みはそれぞれですべての女性が好きなものはできんわな。