中里恒子「家の中」読了。
きちんと家事をこなしている人の話は気持ちがいいです。人は自分にないものに憧れるといいますから(おいおい)。小説のような自伝のような。日々暮らしていく中で家の中に積もっていったものを見つめる考古学のお話です。
板に墨で名前を書いて表札にする。墨の部分だけ腐らないので風雨にさらされ木目が立っていくと字だけが浮き上がる。味があるなと思いました。
以前「おおふじひっこし大作戦」という本を読みましたが、痛みやすい藤の木を移動させる話でした。腐りやすい木の傷をどうやって直すか?困っていた樹医さんの耳に入って来たのは古代の木簡が見つかったニュースでした。鮮やかに残っていた墨の跡。墨は腐らない!樹医さんは木の傷に墨をぬっていました。
どこかのお寺で秋草の絵の輪郭だけ残り木目が立っていた戸を見たことがあります。
身近な歴史も時に遠くに飛んでいくなと思いました。
きちんと家事をこなしている人の話は気持ちがいいです。人は自分にないものに憧れるといいますから(おいおい)。小説のような自伝のような。日々暮らしていく中で家の中に積もっていったものを見つめる考古学のお話です。
板に墨で名前を書いて表札にする。墨の部分だけ腐らないので風雨にさらされ木目が立っていくと字だけが浮き上がる。味があるなと思いました。
以前「おおふじひっこし大作戦」という本を読みましたが、痛みやすい藤の木を移動させる話でした。腐りやすい木の傷をどうやって直すか?困っていた樹医さんの耳に入って来たのは古代の木簡が見つかったニュースでした。鮮やかに残っていた墨の跡。墨は腐らない!樹医さんは木の傷に墨をぬっていました。
どこかのお寺で秋草の絵の輪郭だけ残り木目が立っていた戸を見たことがあります。
身近な歴史も時に遠くに飛んでいくなと思いました。