餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

機械的に仕上げてく

2021-05-21 23:06:18 | アート・文化
「特別展 吉村芳生 超絶技巧を超えて」を見て来ました。
これ見たかったんです。前に京都であって行くつもりだったのに行けず、今回やったー行くぞと計画立てたら緊急事態で閉館に。ようやく見られました。ポスターの藤の花がとにかく綺麗だったんです。けれど会場に入ると、ん?私、会場間違えた?モノクロの写真展に来たのかと思いました。もともとは版画やドローイングをされていたのですね。新聞紙の上に自画像、と思ったら新聞紙を拡大して全部手書きをしてそれに自画像を描いている。何気ない風景など白黒で撮り拡大して升目に分け濃度を9段階に分け同じ升目に斜線で濃度を分けて書くとか。江戸時代の人が若冲の升目書きを見て驚いただろうというのを感じました。後期山口県に帰ってから身近な花を色鉛筆で描くようになります。こんなにでっかかったのか。コスモスや芥子、タンポポ、そして藤の花。全体的に描くのかと思ったら小さな升目ごとに完成させていました。絶筆が右側が四角く真っ白でした。写真より綺麗。もう少し小さい絵にすれば塗るの楽だったろうに。小市民なことを考えてしまいました。もっと描いて欲しかったです。