3/30分です。
映画「コンペティション」を見て来ました。
タイトルだけで建築関係の映画かなと思って見ましたが、映画の話でした。富豪が後世に残る映画を作りたいと評判の監督と世界的有名な映画俳優とベテラン舞台俳優を集め映画を作らせます。もう舞台が現代美術。直島のベネッセハウスミュージアムの展示物を取っ払ったらこんな感じかなと思いました。もっと広いか。人気俳優の人の自信が鼻につくし、舞台俳優の方のベテランぶりも鼻につきます。この二人が芝居でも芝居外でも仲が悪い。そして監督がエキセントリック。若くして斬新な演出で世界中の賞を取っている方なのですが。フラッシュダンスを思い出す、ジェニファー・ビールスみたいな女性です。もう男優二人の憎悪を引き出すのに犯罪ぎりぎりのことをしています。３人の心理戦の嫌な感じで進みますが。後味もひどいか。うーん、これは前に見た「スクエア」の世界。本当の映画界がこれなら嫌だなと。まさかね。
小田菜摘「平安あや解き草紙 この惑い、散る桜花のごとく」読了。
尚侍として後宮に入ることになった藤原伊子の第7弾です。藤原の女御が男児を生み、帝の寵愛を競う争いはさらに激しく。それだけでも調整をする内侍の伊子は頭の痛いところですが、宿敵入道の女宮も絡んで来て。恋人の嵩那は勝手に東宮にされるし、伊子の結婚はどんどん遠くに。
今回は勝手に野山に出奔した嵩那を迎えに伊子が向かいます。吉野山の桜が綺麗。中千本まで登っています。奥は女人禁制なので伊子はいけませんが。
桜餅が食べたい(それ？)。
3/29分です。
映画「Winny」を見て来ました。
ちょうど時間があったのでようやく見たのですが、満員でした。何で？(こらこら)。コンピューターソフトのWinnyを作った開発者の話ですが、話のほとんどが裁判シーンです。すごい話ですが、そこまで話題になってたっけ？画面地味ですよ。今思えばすごいソフトだったのね。著作権妨害の意図があったと罪になっていましたが、警察がそこに追い込んだやり口が汚い。当時すごく話題になっていましたが、こういうことがあったとは全然知りませんでした。エンディングで後に無罪になったのを知りましたが、これのおかげで日本のソフト開発がずいぶん世界に後れをとったのだろうなと。先に対策をとって発表するべきだったのか。それだと遅れるし、うーん。
3/28分です。
映画「シャザム！神々の怒り」を見て来ました。
シャザム自体がおバカなヒーローものだと思っていたのですが、結構問題が深刻化。っていうか神話になっていますよ。三人の魔女が出て来ます。真ん中の人エブエブの人？成長したかと思えば、あほのままなのね。え、ジャスティスリーグじゃないの？
工藤順子「だれもみえない教室で」と黒岩多喜子「透明水彩で楽しむかわいい和風イラスト」読了。
「だれも-」仲が良かったクラスの５人に起こったいじめ問題。ただのいたずらに見えたそれはだんだん問題が大きくなっていきます。学校は助けてくれない言っても無駄だ、そう問題は見えないまま引きずらます。1章に１人ずつの視点で語られていきます。いじめた方もいじめられた方も見ていただけの方も忘れられない傷になるので、早くに吐き出した方がいいと。わかってはいるんですけど、できませんよなかなか。教室の後ろの水槽には金魚。仕切りがあって左に大きい金魚が１匹、右に小さい金魚が４匹。一緒にすると大きい方が攻撃をするので分けているとか。何か意味深です。
「透明水彩で-」いかに筆数少なくざっくり描くか。にじみや重ね塗りの技法も。こう見ると和物って案外カラフル。色は重ねるほど濁ります。逆に黒は混ぜて作る。白は地の色を残す。自分で色見本を作ったり、技法の練習とかも豊富。季節の行事や風物やおもちゃなど、あちこちに金魚が出て来るのが魅力的です(そっちか)。「楽しい和の行事 夏」でお盆のところで団扇菓子として団扇型の麩菓子。３つのうち１つは水色で金魚藻に金魚柄です。「レッスン２図案風に描いてみよう」で金魚そのものの描き方。赤い金魚２匹と水だけです。「ミニ講座 楽しみ方いろいろ」で年賀状や季節のお便りに赤い金魚がでーんの暑中見舞い。第二章和のモチーフさがしの「おもちゃ」にブリキの金魚、「風物」に金魚鉢と水連鉢。金魚鉢は口が縁が青でひらひらの丸い金魚鉢。赤い琉金２匹に金魚藻。水連鉢は水連の花と葉の間から小赤がわらわら。「鳥・虫・魚」に金魚、これも赤い琉金ね上から。もうお腹いっぱい楽しめました。どれもさらっと描いてあるけど生き生きとしています。