餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

あちこちでモテモテ

2023-04-09 10:32:13 | 本と雑誌

4/8分です。

坂本龍一さんが亡くなられたそうです。MTV世代としては8ビートギャグの志摩あつ子さんの漫画でジャパンのデビット・シルビアンとデビット・ボウイがどっちが龍一と親しいか競い合っていたのを思い出します(何故それ?)。ご冥福をお祈りいたします。
長辻象平「江戸釣百物語 将軍から庶民まで」読了。
海彦山彦の話があるくらいですから、釣りって神代の時代から続いていると思っていました。仏の教えで釣りは殺生であるため、漁師以外が釣りをするのに強い忌避の念が働いていたようです。釣りが趣味の世界に取り入れられたのは江戸時代に入ってから。そう言えば浦島太郎も釣竿を持っていたか。彼は漁師だからいいのか。江戸時代に武士の間に広まった釣りがやがて庶民に広がる様子を当時の記録から読み解いています。問題は綱吉の時代の「生類憐みの令」。「釣りと釣り船禁止令」も含まれます。釣りは町人で流罪、武士は切腹の時代に釣りをする武士もいるのですからその中毒性がうかがわれます。
良く資料を集められたなと。誰かの好きが私の好きに重なることがあります。江戸時代に金魚釣りがあったという記録があったから、私もたまに釣りの本をめくったりします。この本には笑い話として釣りに出て二尺(60cmほど)の金魚を釣り上げた話が。「これは珍しい」と大事に持って帰って出すとフグ。フグいわく、「今日は竜宮の夷講で、コレ大きに下された」。竜宮城の祝い酒を振舞われたフグが赤くなっていたそうで。お腹が丸いので赤いなら似ていなくもないか。