自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆続「里山マイスター」のこと

2007年10月20日 | ⇒トピック往来

 前回で紹介した「能登里山マイスター養成プログラム」は2つの講座で構成されている。一つは金曜日(午後6時20分‐7時50分・能登空港ターミナルビル)の公開講座と、土曜日(午前9時‐正午・珠洲市の「里山マイスター能登学舎」)の本講座である。教員スタッフは週末が忙しい。

  きのう19日(金)は3週目の講義だったが、ハプニングが起きた。講義タイトルは横浜国立大学・松田裕之教授の「身近に起きる生態系のリスク」。教授は羽田空港から能登空港に飛び、午後3時5分に到着予定だった。ところが、能登空港の上空まで飛行機は来たが、霧のため着陸できず、30分も上空を旋回した後に羽田に引き返した。「しかたない。今回は休講にしよう」と話し合っていた。すると、フラントインフォメーションで「再び能登空港にフライトする」というのである。その時間は、午後5時50分に羽田発で到着は午後6時30分。教授からも連絡があった。「この時間だと開始は遅れるものの授業は内容的にできる」と。「休講はしない。準備を始めよう」と教員スタッフの動きは再び慌しくなった。

  20分遅れで松田教授の授業は始まった。冒頭での話。「リスクはつきもの、もう一便早い飛行機に乗るべきだった」「このような場合、乗客の中には感情が高ぶって乗務員にくってかかる者がいるが、皆さん落ち着きを払っていた」と。授業で印象が残った言葉。最近はリスク・マネジメントだけではなく、リスク・ガバナンスという言葉も使うそうだ。教授流の解釈は「丸く治める」。日本流のリスク管理方法である。

 ※写真:再フライトで能登空港に到着したANA749便=10月19日午後6時35分ごろ

 ⇒20日(土)朝・珠洲市の天気   はれ

コメント (2)
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