この「ブログの技術」のシリーズはいかにしてブログを長く続けることができるか、つまり日々書くネタをどのように発掘していけばよいのかを中心にまとめている。いかに、短期にアクセスIP(訪問者)数を稼ぐか、ではない。逆に長く続ければ徐々に訪問者も増えてくる。
テーマ「統計・データを操る」
正直言えば、2005年12月18日から24日の1週間の「自在コラム」の閲覧数は3222、アクセスIP数は527である。「人気ランキング」などには登録していない。職場の同僚から勧められたが、「オレはランキングを稼ぐためにブログを書いているのではない」という意思がどこかにあって二の足を踏んでいる。地味なコラムの割にはよく訪問者があり、ありがたいと思う。「自在コラム」は派手さより、渋さを出していきたいと思う。それを一年の締めくくりにしたい。
今回の「ブログの技術」のテーマは、日常のトピックで発表される統計や数字を拾ってブログに生かす技術だ。この統計や数字というのは実に使い勝手がよい。たとえば、12月27日付の「外は大雪 中では『知の集積』」で、「金沢市内でことし雷を観測した日数は今月25日現在で71日に上り、統計を取り始めた1886年(明治19年)以来、史上最多となった」と書いた。この数字は記録づくめのこの12月を象徴する数字で、31日以降でその記録更新などテーマにすればもう一本ブログは立つ。
このような気象的な統計のほかに、総務省消防庁が27日に発表したこの冬の大雪による被害状況では、死者は北陸を中心に26人、負傷者は重軽傷合わせて280人に達している。死者数は福井県9人、新潟県5人、秋田県3人など9県に及び、除雪作業中の事故が目立つ。停電は、東北、北陸、関西電力で合わせて137万戸。水道の供給停止は6万戸だ。記録ラッシュだ。
こうした統計や数字をブログで拾って掲載して置くと、後に比較対象したりする際に役に立つ。ブログ内の検索をかければ即出てくるので便利だ。何年か後にまた大雪があった場合、「あの2005年12月の際は137万戸が停電し…」といった具合に使える。数字はネタとして生きる。
長い人生の中で、ブログというものを「人生のメモ帳」ぐらいに位置づけておけばよいのかもしれない。ちなみに「自在コラム」でよく使う統計は総務省の2005年3月末時点の国内ブログ利用者数だ。4月からブログを書き始めこれまで188本、そのうち今回を含め実に6回も使っている。振り返れば、2005年は「ブログの年」だったのである。
⇒31日(土)朝・金沢の天気 くもり