茶碗蒸しは、お袋が作ってくれた懐かしい味、いまでもよく覚えている。
物があまりない時代だったが、世の中にこんな美味いものはないと思った。
今考えれば、ユリ根もぎんなんもなく、具は何が入っていたのだろうか。
それでも、茶碗蒸しは大変なご馳走だった。
さて、たまたまデパートの野菜売り場でユリ根を見かけたので思い出して
ぎんなん・椎茸・絹さやも買って作ってみることにした。
具のメインは芝エビのしんじょう。わが”うおとりえ”得意の常備菜。
だし汁は、しんじょうを作ったときの煮汁。
溶き卵に若干の調味料を加え、蒸し器にかけて15分。
この日は、久々に作った割にはよく出来たが60点の自己採点。
数日おいて再挑戦。力みすぎて調味を失敗。30点の出来。
三度目の挑戦。
どんどは、われながらよく出来たと満足する。90点の自己採点は甘いか。
さて、3回のつくりでどこが違うか?
はじめは、久し振りなので慎重に、
2回目は、もっとうまくと力み過ぎ、
3回目は、前二度の経験が活かされてくる。
食材は3回ともいっしょなのに。
それにしても、えびしんじょうのだし汁は凄い!
何十匹からのダシだから、その旨味パワーは凄い。
沢山取れたので、だし汁の冷凍保存を試みた。
エビだしの力を借りて、この次は正月に作って披露しよう。