Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
2/9夜 火星と月が大接近

富士山・土星・水星のスリーショット(2022/01/14)

2022-01-14 21:25:58 | 星景写真

夕刻にこういうシーンがウチのベランダから見られました。


EOS Ra + SAMYANG135mmF2 ED UMC,ISO1600,F5.6,露出1/2秒,三脚使用

富士山の西に土星と水星が並んでいました。土星と水星は昨日が最も接近して見える日でしたが、
ウチからは雲に阻まれてしまったため、1日遅れで両者のランデブーを捉えることに成功。
あと2,3日もすると水星は太陽に見掛け上近づいて見え辛くなるので、いいタイミングでした。
ちなみに、土星も日没後の高度が日毎に下がっていくため、再来週には観望が難しくなりそうです。


月・水星・富士山のスリーショット(2022/01/04)

2022-01-04 21:51:00 | 星景写真

夕刻にこんなシーンがウチのベランダから見られました。


EOS Ra + EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@238mm),ISO6400,F8,露出1/2秒,三脚使用

富士山の上に細い月と水星が浮かんでいるところを撮りました。月の暗部が地球照で明るく写ってます。
もしかして月はこの位置だと富士山に沈むかも?と思って、そのまま見続けていると・・・


EOS Ra + EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm),ISO3200,F8,露出1.3秒(上)/2.5秒(下),
三脚使用,トリミングあり

西側斜面の下の方に沈んでいきました。上の画像では月の前面を横切る旅客機の短い光跡が写ってます。
夕日が赤く見えるのと同じように、沈み際の月も赤味が増した状態になり、
地球照の部分がまるで皆既月食中の月みたいな色調になりました。


夕空の4惑星(2022/01/01)

2022-01-02 00:50:21 | 星景写真

多摩川の土手でダイヤモンド富士を撮影した後、ちょっとだけ急いで帰宅し、
ウチのベランダから狙ったのがコレです。


【夕空に並んだ木星・土星・水星・金星】
 EOS Ra + シグマ20mm F1.4DG HSM Art,ISO400,F4.5,露出1/2秒×20,三脚使用,
 ステライメージ8にてスターエンハンス処理、トリミングあり

先月末から4惑星が西空に並んでいるシーンが見えているのですが、
ようやく天候に恵まれて、4つまとめて写真に収めることができました。
左上の明るめの星が木星、画像中央やや左下の星が土星です。
地上風景を見ると富士山も一緒に写り込んでますが、そのすぐ右上に写っているのが水星です。
右下端寄りの山の稜線ギリギリに写ってるのが金星ですが、1か月前に比べ高度がかなり下がってます。
1/9には内合(太陽-地球間で太陽とほぼ同じ方位に位置する状態)となり、それ以降は夜明け前の東天に
見えるようになります。したがって、4惑星が同じ空に見えるのは、あと数日間だけです。


富士山頂から昇るレナード彗星(2021/12/11)

2021-12-13 00:01:55 | 星景写真

土曜日の夜明け前、富士山西麓にて狙ったのがこちら。


【富士山頂から昇るレナード彗星】
 EOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO16000,露出2秒,三脚使用,
 Sequatorにて20コマコンポジット,トリミングあり

話題のレナード彗星が富士山頂の真上に昇ってきたところを捉えました。
固定撮影で撮った連写画像をフリーソフトのSequatorで地上風景を"freeze ground"にしてコンポジット。
薄明が始まっている時間帯の撮影だったので、彗星が背景に埋もれてコントラストがイマイチでしたが、
いろいろとレタッチして何とかマシなレベルに仕上げました。
彗星の光度は約5等とみられ、数秒露光ではさすがに厳しかったかな?

<オマケ>
翌日曜日の夜明け前には別な場所で彗星を撮影。


 EOS Ra+SAMYANG85mmF1.4 AS IF UMC,F2.8,ISO3200,露出5秒,三脚使用,トリミングあり

こちらは前景が富士山ではありません。彗星の出が遅くなり地平付近まで見えないとダメだったためです。
視界が開けている場所をせっかく選んだのに、低空の雲に阻まれて撮影をなかなか始められず、
条件が前日よりも厳しくなって、彗星は貧弱な写りとなりました。

この彗星は今後、夕方の西空に回りますが、超低空にしか見えないので、
自宅ベランダから狙えるかどうか微妙な感じです。


オリオン大星雲-富士(2021/11/26)

2021-12-01 23:50:51 | 星景写真

先週金曜日の宵に富士山西麓にてこんなのを撮ったのでした。


【富士山頂から昇るオリオン大星雲】
 EOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F3.5,ISO20000,露出2秒,三脚使用,
 Sequatorにて64コマコンポジット

有名なオリオン大星雲がちょうど富士山頂の真上に昇ってきたところを捉えた画像です。
100コマ以上連写した中から64コマをSequatorというフリーソフトを使ってコンポジットしました。
赤道儀での追尾はしませんでしたので、星空は動いていって最初と最後のコマでずれてしまいますが、
使用ソフトは自動的に全コマのズレを補正する一方、前景の富士山は固定した状態でコンポジットする
ことができるというスグレモノで、星景写真には強力なアイテムになってます。
富士山がちょっと暗めの写りだったのが残念。若干の月明りがあったら良かったかも?
いずれ富士山頂から「すばる」とか「アンドロメダ大銀河」なんかが昇ってくるシーンも狙いたいです。
そうなるとロケハンが最重要課題になるでしょうね。


続・富士山に突き刺さる光線?

2021-10-29 20:27:22 | 星景写真

金星が富士山の稜線に沈んでゆく光跡を再び狙いました。

9日ぶりの再チャレンジで、今日は雲や飛行機に邪魔されることなく撮れました。
前回同様、コンデジ・SONY DSC-RX100M3に追加導入した「スタートレイル」機能を使って
光跡:fullの設定で撮ったタイムラプス動画から最後の方のフレームを切り出してます。
この日は富士山東側斜面の宝永山付近に金星が沈んでいきました。
11月初旬には金星の沈む位置がずれてしまい、東側の稜線から離れ気味になるんですが、
中旬を過ぎると富士山との位置関係が好転し、月末には山頂に沈むことが分かりました。
その時も狙ってみたいなぁ・・・


富士山に突き刺さる光線?

2021-10-22 00:05:00 | 星景写真

20日の夕刻にこんなのを撮ってました。

右下に写っている富士山のシルエットに明るい光線が突き刺さってるようなイメージですが、
その光の筋の正体は宵の明星・金星が日周運動で沈んでいく際に描いた軌跡なのでした。
コンデジ・SONY DSC-RX100M3の追加アプリ「スタートレイル」を使って光跡:fullの設定で
タイムラプス動画を撮影し、その最後の方のフレームを切り出すことで得られた画像になります。
水平方向の目障りな光跡は撮影中に横田基地へ着陸していった飛行機によるもので、
1時間半もかけて撮った映像が台無しになってしまいました。
悔しいんで、いずれ再チャレンジだな。


カノープスの軌跡 2021

2021-02-15 08:11:15 | 星景写真

りゅうこつ座という聞き慣れない星座に「カノープス」という1等星があります。
地球から見える太陽以外の恒星では、おおいぬ座の「シリウス」に次いで2番目に明るい星ですが、
本州では南天低くにしか昇らないため、滅多に見られない星として知られています。
東京あたりでは真南にやって来た時の最高到達高度は僅か1.9度程度ですが、
ウチのベランダからは建物の間に見ることができます。
但し、超低空までスッキリ晴れてないと拝めないので、ハードルは割と高いです。
で、とある夜に撮影を思い立って得られた画像がコレ。


ソニーDSC RX100M3にて撮影(スタートレイル機能使用)

コンデジにてタイムラプス風動画を撮り、日周運動で動いていく星の光跡を捉えた画像で、
一番下の明るく写ってる円弧がカノープスの全光跡です。
前回は2019年から2020年への年跨ぎの時間帯に撮影しましたが、今回は2月に入ってからの撮影となり、
時間帯としては20時半くらいからの露光開始でした。
クリアな空で雲も無かったんで、肉眼でも比較的容易に確認できました。
一度見ると長生きできるとの言い伝えがありますので、これでまた少しだけ寿命が延びそうです。


月・土星・木星のランデブー(2020/12/17)

2020-12-17 21:10:00 | 星景写真

日没後の西空に見えた3天体の会合を、まずはコンデジで撮影。
RX100M3,ISO400,F2.8,1秒露光に設定して自動HDR露出,焦点距離26mm,三脚使用

月の右斜め上に土星と木星が上下に並んでいるところを貧相な夜景とともに撮ったのでした。

続いてフルサイズミラーレスカメラ+超望遠レンズで3天体をギリギリ一網打尽にして撮ったのがコレ。
EOS Ra + EF400mmF5.6L USM,ISO25600,F5.6,露出1/60秒,三脚使用,Photoshop CS3にてマスク処理

月の右下側の明るい部分は白飛び状態ですが、反対側の地球照はイイ感じに描出できました。
実は木星の衛星が微かに2つ写ってるんですけど、見えますかねぇ。

最後に超低空に来たところで、普通の望遠レンズに換えて夜景と共に撮影。
EOS Ra + SAMYANG135mmF2 ED UMC,ISO12800,F2.8,露出1/30秒,三脚使用,Photoshop CS3にてマスク処理

月の下に富士山の西側稜線が極めて微かに写ってるんですが、これはさすがに確認困難かな?

今日は夜の帳が降りる頃までスッキリ晴れてくれて、絶好の☆撮り日和でした。


火星・土星・木星と月のランデブー(2020/04/15)

2020-04-15 05:51:35 | 星景写真

今日の明け方、南東天に見られたシーンを撮影。

3つの星が目立ってますが、左端に火星、右上に少し離れて土星、そのさらに右上に木星と並んでます。
右端は月で、残念ながら露出オーバーになってしまいました。HDR撮影機能をONにしたんですけどねぇ。

明日は火星と土星の間に月がやってきて、バランスのよい配置になりますが、曇られる予感が・・・