Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/18 月と火星が接近

部分日食撮影顛末記(2019/01/06)

2019-01-07 00:05:00 | 天文現象

1月6日の午前中、国内では久々に日食が見られるということで楽しみにしてました。
未明に撮影予定地へ向かい、現地において夜明け前から撮影準備を進めてました。
暗いうちから準備するのはカメラを載せる赤道儀架台の極軸合わせのためです。
機材セットアップの時点で上空はよく晴れてましたが、南の低空は雲が多めでした。
恐らく自宅ベランダで準備していたら雲り空を見上げて恨めしい気持ちになってたかと。
この時点では北へ向かって正解だったと思いました。
で、待つこと約2時間。東の空から雲を抜けてお天道様が見えてきて、さらに1時間半ほどして
日食が始まりました。その時点で南の雲が徐々に広がってきていて、欠け始めはこんな感じ↓
部分日食-欠け始め_20180106.jpg

【部分日食(欠け始め)】
 F9,露出1/1000秒,トリミングあり

いきなり雲の影響を受けてしまってます。その後、晴れたり曇ったりを繰り返しましたが、
最大食分の時間帯だけスッキリ晴れてくれました。その時の画像を前の記事にアップしてます。
で、食の後半はどんどん雲が厚くなってきて、11時前にはこんな状態に陥りました↓
部分日食-雲襲来_20180106.jpg

【部分日食(食分0.31)】
 F6.3,露出1/1000秒,トリミングあり

もはやここまでということで、食の終わりまで撮り続けるのを断念しました。
以上の2画像の共通撮影データは次のとおり。
 キヤノンEOS60Da+400mm超望遠レンズ,ND100000フィルター,ISO100,中型赤道儀使用,
 電動追尾,埼玉県飯能市にて

実は今回の撮影はカメラ2台態勢で臨んでました↓

部分日食撮影機材20190106.jpg

ここまでの撮影画像は奥側の機材で撮ったもので、手前側の機材は広角レンズで連続写真を撮ろうと
セットアップしたものです。そちらも結局は中途半端になりましたが、こんなのが撮れました↓
部分日食連続写真20190106.jpg

【部分日食の連続写真】
 キヤノンEOS Kiss Digital X+広角ズーム(@24mm),ND10000+ND8フィルター,F8,ISO100,
 露出1/125秒,5分間隔の撮影画像を比較明合成,トリミングあり,三脚使用(固定撮影)

食の始まりから終わりまで撮り続ける予定でしたが、こちらも雲の影響で撮影が続行できず、
撮れたところまでで画像編集しました。食が深くなった頃に雲の影響が少なくなったのが分かるかと。
ということで、なんか不完全燃焼で終わりましたが、前回の3年前の部分日食は完全に曇られて
成果無しでしたから、今回はボウズではなかったんでヨシとしておきましょう。

ところで、今年は部分日食がもう一回見られます。日時は12月26日の午後で、欠けたまま沈むんで、
残念ながら全過程は見られません。西の視界が開けた所で見る必要がありそうです。
で、調べてみたらウチから程遠くない場所で、欠けたままの太陽が富士山に沈んでいくシーンが
撮れそうなんで、チャレンジしてみようかなぁなんて考えてます。