オーバーホールに出していた長焦点望遠鏡がようやく作業完了したとの連絡があり、
土曜日は都心部にある某望遠鏡販売店まで喜び勇んで引き取りに行ったのでした。
引き取り後は、そのまま晴れ間を求めて関越道を北上。遠征先はGWに行った中越方面です。
現地到着は薄明終了前の時間帯で、雲が多いものの西の空には三日月が見えてました。
強風が吹き荒れる中、とりあえず引き取ったばかりの鏡筒ベースの撮影機材をセットアップして
早速オーバーホールの効果を確認しようと木星を写野に導入したのですが、
強風のせいかシンチレーション(大気による像のゆらぎ)がとんでもなく酷過ぎて、
木星像が暴れまくって模様もはっきりしない状況でした。肉眼で仰ぎ見てもちらつくような
真冬レベルのシーイングで、まともな惑星撮影は残念ながら困難と判断。
仕方なく鏡筒をおろして急遽カメラレンズによる星雲撮影に切り替えました。
その成果がコレ↓
【散光星雲IC1396&Sh2-129】
キヤノンEOS60Da+SAMYANG 135mm F2 ED UMC,F2.8,ISO1600,
総露出時間40分(5分×8コマ加算合成),中型赤道儀にて恒星時追尾,
ほぼノートリミング,新潟県魚沼市にて
ケフェウス座の一角に並んでいる巨大な赤色星雲を望遠レンズで狙ったのでした。
空が十分暗くなってからは雲量がかなり少なくなってはくれたんですけど、
狙った天域に雲が停滞して、結局のところ撮影開始は日付が変わってからになりました。
その後も断続的に雲の邪魔が入って、この夜の釣果はコレだけでした。
まぁ、七夕前夜に織姫星と彦星はもちろん天の川を拝めただけでも幸運と言えるかもしれません。