10/22以降は秋の長雨のような天候が続いて夜晴れそうな日が無く、
紫金山・アトラス彗星の追跡撮影ができずに悶々としてましたが、
ようやく30日に北関東~甲信方面で夕方から晴れそうな予報が出た
ことを受け、山梨県北西部まで出撃しました。
日没の頃は雲が多めの空模様でしたが、薄明終了の頃には晴天域が
広がって、9日ぶりに撮影できました。得られた画像がコレです。
【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/30】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
総露出時間32分(1分×32コマ,加算メトカーフコンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
山梨県北杜市にて
もう肉眼では存在が確認できない明るさになってました。信頼スジ
によると光度は5~6等くらい。双眼鏡を使った観望では2~3゚程度
の長さの尾が伸びている姿を確認できましたが、最盛期と比べれば
さすがに衰退した見え方でした。長く尾を引く姿を写すのは難しい
感じだったので、この日は初めて主砲を使って撮ってみましたが、
このレベルのクローズアップ撮影であれば幅の広いダストテイルが
写って、まだほうき星らしさを感じ取れるイメージが得られました。
11月に入ると急激に暗くなっていく見込みですが、望遠鏡での撮影
なら年末まで捉えられそうなので、機を見て撮り続けてみようかと
思います。