今年8月中旬に発見された期待の新彗星を撮ってみました↓
【C/2014 Q1 PANSTARRS】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間21分(3分×7コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり 10月25日深夜撮影
矢印の先にある光のシミみたいなのが彗星です。推定光度16等台とまだ暗いですが、
来年の7月6日に太陽に最接近して、3等台まで明るくなるとの予想があります。
しばらくの間、「南の一つ星」フォーマルハウト(みなみのうお座の1等星)の近くにいて、
来年2月上旬までは地上から観測可能な状態が続きます。以後は5月下旬まで見掛け上
太陽に近いため観測困難となりますが、6月中旬には夜明け前の東北東の低空にて7等程度の
双眼鏡光度に達する見込みです。なお、6月13日には「すばる」に接近します↓
アストロアーツ社ステラナビゲータによるシミュレーション(2015/06/13 AM3:00頃)
その後、6月下旬から7月初旬にかけて再び太陽と同じ方向に位置するため
一時的に観測不能となりますが、7月10日前後に日没後の北西天低くに姿を見せます↓
アストロアーツ社ステラナビゲータによるシミュレーション(2015/07/11 20:00頃)
その頃に3等台の明るさになるとみられていますが、超低空にしか見えないので、
肉眼で確認するのは困難でしょう。写真では太い尾が写る可能性があります。
日本では例年通りなら梅雨の真っ只中という時期なので、天候が問題ですが、
何とか最盛期の頃だけでも晴れて欲しいものです。
また、昨年のアイソン彗星みたいに消滅しないことを今から祈ってます。