雲に囲まれてましたが、割とスッキリ見えました。
「農鳥」が早くも消滅気味のようです。この雪形が見られる期間は意外と短い?
雲に囲まれてましたが、割とスッキリ見えました。
「農鳥」が早くも消滅気味のようです。この雪形が見られる期間は意外と短い?
6日ぶりに見えました。
一昨日、「農鳥」と呼ばれる雪形が見えてきたとのニュースがありました。
それが写っていたんでトリミングすると...
正面から眺めないと鳥っぽく見えないようで・・・
【Sh2-157】
赤経:23h16m04s 赤緯:+60゚02' 44"
星座:カシオペヤ座/ケフェウス座
視直径:90'
他カタログNo.:LBN537
ニックネーム:クワガタ星雲,ロブスターの爪星雲
南中日時(@東京):7月22日03時,9月6日00時,10月21日21時 ※あくまで目安です。
撮影日時:2012/09/15 23:58
撮影地:長野県小海町
撮影機材:キヤノンEOS Kiss Digital X 改+タカハシε-180EDC(F2.8),
タカハシEM-200B赤道儀,AD-VIX MCW90+WAT902H+オートガイダーVSTにより恒星ガイド
撮影条件:ISO1600,露出6分×8コマ
画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.6,PhotoshopCS3にて処理
メモ:カシオペヤ座とケフェウス座の境界線上にある大きな散光星雲です。そのユニークな形態から
日本では「クワガタ星雲」の愛称で呼ばれている一方で、海外では "Lobster Claw Nebula"
(ロブスターの爪星雲)のニックネームが付いているようです。天体望遠鏡で眼視確認ができる
のは南側エリアのごく一部だけで、ループ状に広がった姿は写真でしか捉えられません。
星図:
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
3月18日に日本人が発見した新星が予期せぬ増光を見せているとか。
国立天文台の広報ブログに記事があります。
空の暗い所なら肉眼でも見えるレベルらしい。都内でも郊外へ行けば双眼鏡で確認できるかも?
見える位置を星空シミュレーションソフトで確認すると・・・
AstroArts社ステラナビゲータにて作成(右端寄りのマゼンタ色の十字マークが新星の位置)
有名なW字の星の並びからは少し離れている天域でした。さらに拡大すると・・・
M52っていう比較的明るい散開星団のすぐ南で輝いているらしい。
このエリアで一番明るい星は"633"の表示がある6.3等星なので、5等台の明るさなら
結構目立ち、双眼鏡を使って割と見つけやすいかもしれません。
で、昨年の8月中旬に、たまたまそのエリアを含む写真を撮ってたんで重ねてみました。
当然ですが撮影した時点では明るい星など認められませんね。
機会があれば狙ってみたいですが、梅雨の走りの天気が続きそうなんで当分無理かな?
既に減光し始めたっていう話もあるんで、久々の明るい新星なのに縁が無く終わるかも・・・
5日前にNASAの太陽観測用探査機SOHOが、太陽に吸い込まれていくような彗星を捉えました。
太陽をかすめるような軌道を持つ「クロイツ群」と呼ばれる彗星群の1つらしいです。
この個体は小さかったとみられ、太陽にぶつかる前に融け切ったんじゃないかと・・・
彗星本体は汚れた雪玉と言われてますからねぇ。
地上から観測可能なクロイツ群の大玉が、いつか来てくれることを待ち望んでます。
久しぶりにクッキリ見えてます。
昨日の富士山アメダスの最高気温は3.0℃。午前9時以降は夜までずーっとプラスでした。
今日も気温が上がる見込みなんで、雪解けが一気に進みそうです。
天体自動導入、導入補正とも首尾よく動作することが確認できたんで、本番撮影に入ります。
撮影対象のNGC4565銀河が写野中央に導入された時点で、赤道儀は通常のモーター駆動状態で
恒星時追尾していますので、まずはそのまま撮ったらどうなるのか確認してみます。
「カメラ」タブを選択し、撮影設定は「ライト」、ISO1600,180秒露出,枚数1の条件に設定。
次いで[撮影]ボタンクリックで露出開始となり、撮影中はこんな画面になります。
右下にある -機器ステータス- に進行状況が赤色のバーで示され、終了予定時刻も表示。
撮影が終って再生画面に切り替わったんで、画像を拡大すると...
ブレたイメージが出てきました。3分露出の間に発生した追尾エラーでズレが生じたようですが、
一番の原因は赤道儀の極軸が正しくセッティングできていないことによるものと推定しています。
極軸望遠鏡でしっかり合わせたつもりでも、この程度の追尾エラーの発生は避け難いようで・・・
そこで、赤道儀(望遠鏡)に同架したガイド用カメラ(追尾エラーを検知して自動修正するための
小型カメラ)の出番となります。
「設定」タブを選択し、-オートガイダー(QHY5LⅡM)- のところにある[接続]をクリック。
これで3つの機器が全て[接続中]の表示になりました。
次に右下方の[オートガイド]ボタンクリックで表示を切り替えると...
ガイド用カメラが捉えているライブ映像が表示されました。なお、露出は1秒、ゲインは最大です。
その他の細かな設定はほとんど弄らずに、映像の右下にある[キャリブレーション]をクリック。
すると映像の下にある枠内で赤と緑のグラフが右へ伸びていきます。
このグラフの横軸は時間軸、縦軸は画像上での恒星のズレ量を表している模様。
ちなみに今回は映像上で自動的に検出された4つの恒星(赤丸で囲まれた星)についての総合的な
ズレ量をモニターしているようです。
で、この「キャリブレーション」と称するファンクションで何をやっているのかというと、
赤道儀のモーターにパルス信号を送って強制的に動かし、それに対する映像上での星の位置の
変化量を検出することで、実際の追尾エラーが起こった際に、どの向きに何秒くらいパルスを
送れば修正できるのかを学習しているんです。モーターは赤経軸と赤緯軸の両軸にあるので、
それぞれについて順次学習していくようで、グラフの縦方向に見られる薄赤と薄緑のバーは
各々赤経方向と赤緯方向のモーターへ送られたパルス信号らしく、その信号が送られると映像上
での星の位置が変わるため、赤と緑のグラフが上下に大きく振れる様子が確認できました。
キャリブレーションは数分程度で完了。その後は再び通常追尾に戻るので、赤と緑のグラフは
時間経過とともに上下方向にズレていき、追尾エラーが大きくなっていくことが分かります。
3分程度放置してズレ量をモニターした後、左下方の[ガイド開始]をクリックすると...
追尾エラーの修正動作が働き、赤と緑のグラフの縦軸方向の振れ幅が少なくなることを確認。
これで精密な追尾ができそうなので、再び「カメラ」タブを選択し、前と同じ条件で撮影。
再生画面に切り替わったところで画像を拡大すると...
ブレはほぼ解消され、オートガイド(追尾修正)がうまくいったことが分かりました。
で、同じ条件で枚数を増やして撮影を続け、得られた5画像コンポジットして適当な画像処理を
施してから中央部だけ等倍トリミングした画像がコレです。
実は途中で雲の邪魔が入ってしまって撮影枚数が稼げなかったんで、画質はイマイチですけど、
動作チェックのレベルとしては、まずまずの結果が得られた感じです。
ということで、全機材を接続した状態で目論見通りに動作することが確認できました。
他にも便利な機能が盛り沢山みたいなので、追々試していくことにします。
撮影カメラ、ガイド用カメラ、赤道儀の3つを全て接続し、連携動作についてチェックしました。
実施したのは日曜日の夜。思いがけず晴れて、フィールドでの動作テストには絶好のチャンスと
なりましたが、緊急事態宣言中で他県への移動は憚られるため、都内の山中某所を目指すことに。
選んだのはウチから片道50km圏内の場所で、途中でどこにも立ち寄ったりせずに21時台に到着。
夜中に人が来るような場所ではなく、近くにいそうな哺乳類は鹿と狸くらいでしょうかねぇ?
すぐに主砲の望遠鏡(ε-180EDC)をメインとした撮影機材を組上げ、ステラショット2導入済みの
ノートPCに3つの機器をケーブルで繋ぎ、まずは赤道儀と撮影カメラを接続状態にして初期設定を
済ませます。次いで天体自動導入の動作チェックのため、確認しやすい天体として明るめの恒星
(しし座の2等星デネボラ)を選択。[導入]クリックでその方向に動いた際の画面はこんな状況。
で、ライブビュー画面に切り替えてみたら...
映し出された画像には輝星が見当たらず、デネボラは残念ながら写野に捉えられていない模様。
以前のWindows7+ステラナビゲータのシステムなら、ここで望遠鏡に付いているファインダーを
覗きながら、赤道儀のコントローラーを用いた操作により、目標天体を写野中央にマニュアルで
導入することになるんですけど、ステラショット2では数秒程度の短時間露出でテスト撮影を行い、
得られた画像と星図データを比較照合し、どこを写しているのか自動認識することで導入補正が
可能だって取説に書いてあるんで、やってみました。
右側のボタン群の上にある「カメラ」タブを選択し、ISO1600の5秒露出に設定して撮影すると...
自動的に再生画面に切り替わったんで、下にある[導入補正]ボタンをクリック。
表示されたダイアログ内の[導入した天体を中央]をクリックすると、マッチング処理が行われ、
30秒も経たずに赤道儀が少しだけ動いて位置補正が行われたみたい。
再びライブビュー画面に切り替えてみたら...
ど真ん中に明るい星が来てるじゃあーりませんか。この輝星はデネボラに間違いありません。
望遠鏡に付いているファインダーでもデネボラであることをしっかり確認できました。
元々写野外にあったとしてもドンピシャで中央に修正導入してくれるとは、やるな!コイツ!
とりあえず500mm程度の焦点距離+フルサイズセンサーカメラなら導入補正が可能なことを確認。
もっと長焦点の光学系を使って写野が狭い場合はどうなるのか、いずれ試してみたいところです。
で、明るい星が導入されたところで、次にやるべきことは望遠鏡のピント合わせです。
バーティノフマスクっていう合焦ツールを望遠鏡の筒先にセットして、表示中のライブビューを
拡大すると...
ピント指標となる光条が確認でき、真ん中の輝線が両サイドの輝線の中央に来るように望遠鏡の
フォーカス調整を行うと...
これでバッチリ焦点が合いました。このような合焦イメージはカメラのファインダーを覗いたり、
背面モニターを見ることでも確認できますが、PCモニターの方が大きくて圧倒的に見易いです。
実は、本当に写したいのはこの星ではなくて別な天体なんですけど、そいつはかなり暗いために
ライブビューでは映らないんで、フォーカス合わせが困難なんです。そのため明るい星を使って
ピントを合わせておく訳です。ちなみに銀河系内の星や星雲星団も遠方の銀河も無限遠の被写体
であることに変わりはないので、恒星でピントを合わせれば他の天体でもフォーカスがズレたり
することは基本的にありません。但し、環境温度の変化で光学系を構成する素材が膨張/収縮し、
物理的に焦点ズレが起こったりすることはあるので、長い時間経ってズレてないか気になったら、
次の撮影天体を導入する前のタイミングで適当な恒星を使って再確認した方が無難です。
その際にも導入補正機能は便利に使えるでしょう。
さて、デネボラが真ん中に捉えられている状態で、右上の「望遠鏡」タブを選択して表示される
ボタンの中から[同期]をクリックします。
これで、現在の位置が新たな座標基準点として認識されたはずです。導入補正機能があるんで、
必ずしも必要ではないかもしれませんが・・・
ピント合わせの後は望遠鏡からバーティノフマスクを外します。コレ忘れがちなんで要注意です。
で、いよいよ撮影対象の導入に入ります。今回はかみのけ座にあるNGC4565というエッジオン銀河
を選んでみました。
星図から目標天体を選択した後、[導入]クリックすると赤道儀がその方向に動きます。
そのまま「カメラ」タブを選択し、ISO25600の15秒露出に設定して撮影すると...
再生に切り替わり、真ん中に細長いイメージが確認できました。念のため画像を拡大すると...
しっかり中央に捉えてましたが、もしズレていたら再度[導入補正]をやればよいと思われます。
後は本番撮影ということになりますが、長くなってきたんで、今回はとりあえずここまで。
(後編につづく)
一昨日の朝よりは見やすい感じですが、ボーっとした見え方です。
昨日の八王子アメダスの最高気温は28.4℃。昼間は半袖で過ごせる陽気でした。
今日は夏日になるかどうか微妙です。