夕焼け空にシルエットが見えました。
赤味が強いのは黄砂の影響だったりして?
久しぶりに太陽面を撮影。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター
左上辺りに2つ並んだ小さな黒点が捉えられました。
信頼スジによると今月2~6日は無黒点状態だったらしいんですが、7日からこの黒点が見えてきた模様。
今後は太陽の自転により見掛け上で右方向に動いていくとみられ、数日間は見え続けると思われます。
さて、太陽面撮影の記事は久々なので、念のため注意喚起をしておきます。
太陽撮影には失明の危険性や機材焼損のリスクがあります。
太陽撮影用の強力な減光フィルターを使わずに、撮影したり、ファインダーを覗いたり、
写野への太陽導入は絶対にやってはいけません。
接続制御すべき3つのハードウェアで、最後に残ったのが赤道儀架台です。
赤道儀-PC間の接続はシリアル(RS-232C)インターフェースになるのですが、今時のノートPCに
そんな接続ポートなどありませんので、USBインターフェースに変換して繋ぐ必要があります。
で、Windows7上でステラナビゲータを使って動かしていた時に使っていた変換ケーブルを
そのまま使うことを検討。
このケーブルにはデバイスドライバーの入ったCDが付いてきているのですが、
その中身を改めて確認すると、WindowsXP用のドライバーしか入ってませんでした。
何せ8年前のモノですからね。Windows7でどうやって対応させていたのか憶えてないんですが、
ネット検索するとこんなのが見つかりました。
https://www.takahashijapan.com/ct-support/supp-pdf/PL2303_install-guide.pdf
多分メーカーのサイトから最新ドライバーをDLして使っていたんじゃないかと思います。
さらに、印刷物としてのマニュアルもクローゼットの奥からやっと見つけたんですけどね、
その最初のページに、前述のpdf文書のURLとともに確認したのは、こんなつれない文言です。
* * * * * お知らせ * * * * *
本製品はWindows8は
サポートされていません。
そうだ、OSをWindows7のままにしてたのは、コレがネックだったんだって思い出しました。
まさかWindows8はダメでWindows10はOKなんてことは、さすがにあり得ないでしょうから、
新しい変換ケーブルを買うようかなぁ・・・とも考えましたが、ダメ元でノートPCに繋いだら
自動的にドライバーが導入されたようで、古いモノでも大丈夫じゃんって思ったのも束の間、
デバイスマネージャーをチェックすると正常動作していない模様。
調べると、変換ケーブルに内蔵されているICチップは台湾のProlific Technology社の製品で、
PL-2303という名称のものであることが分かったんで、またネット検索してみたら、
情報が溢れるほど出てきました。このチップ内蔵のケーブルは様々な機器の接続用としても
結構使われてきたようなんですが、どうやら"Code10"問題っていうのがあるとか。
さらにWindows10で動作させる方法も探ってみたら、これも実現可能らしいことが判明。
その手段はいくつかあるようですが、
(1)メーカー提供の少し古いデバイスドライバーを使う
(2)Code10問題を回避するための非公式デバイスドライバーを使う
のいずれかが手っ取り早い感じ。とりあえず(1)の方法を試そうと思いましたが、Prolific社の
サイトでは古いドライバーが見つからなかったんで、下記のサイトからDLしました。
インストール方法も詳しく説明されているんで、それを参考にしてドライバーをアップデート
っていうより先祖返りさせた後、恐る恐るデバイスマネージャーで動作状況をチェックすると...
バンザーイ! 動いてくれたぁー。ということで、ポートはCOM3に割り当てられた模様です。
でもまだ安心はできません。赤道儀がちゃんと制御できるかどうかが未確認ですからねぇ。
そこで急遽、部屋の中で赤道儀架台を組上げ、ガイド望遠鏡だけを搭載した状態とし、
付属のシリアル接続ケーブルを繋いでから、ステラショット2を起動。
ここで、右側のボタン群の ー望遠鏡(赤道儀)ー のところにある[選択]をクリックすると...
ダイアログが表示されたんで、メーカーは「タカハシ」、機種は"Temma2M"を選択。
その下のCOMポートは"COM3"となっており、さらに「状態」のところの表示が「使用可能」と
なっていることを確認した後、[接続チェック]をクリックすると...
無事に赤道儀が認識されました。確認後は[OK]をクリックし、隠れていたダイアログでも
[OK]をクリックして抜けます。次いで、元ウィンドウの ー望遠鏡(赤道儀)ー のところにある
[接続]をクリックしたら...
[接続中]の表示になりました。ここで、赤道儀を手動にて西側ポジションで天頂に向けます。
次いで、[接続中]のボタンの右隣にある[設定]をクリックすると...
設定ダイアログが表示されたんで、「鏡筒の配置」で「西側」を選択してから、上の「初期設定」
の「天頂」をクリック。「導入速度」は高速(通常)であることを確認して[閉じる]をクリック。
元画面に戻ったところで、星図をマウスのドラッグ操作で少し東側の空域が見えるようにし、
わし座の一等星アルタイルをクリックしてから、右上側にある「導入」ボタンをクリックすると、
ウィーーーンっていうモーター音が部屋に響き、望遠鏡がそれらしき方向に向いて停まりました。
ちなみに星図画面はこんな表示。
その後も別な星を選択して天体自動導入に相当する動作が正しく行われていそうなことを確認。
実際の星空で、カメラの写野に目標天体が入るかどうかは、別途チェックする必要がありますが、
一番ハードルが高いと考えていた赤道儀の接続テストは、これでとりあえずOKとなり一安心です。
USB-シリアル変換ケーブルを新調せずに済んだんで、SDGsに僅かながら貢献できたかも?
PCのWindow10へのアップグレードに始まり、ステラショット2にて接続機器の個別制御確認まで
いろいろと紆余曲折がありましたが、何とか使えるような感触が得られました。ふぅー・・・。
あとは機器を全て繋いで、完全動作するかどうかをフィールドで試したいところですけど、
このところ夜間の天気がイマイチなんで、いつになることやら・・・
(つづく)
ガスっていて、かなり見辛いです。
久しぶりに富士山アメダスの気温をチェックしたら、昨日の14時台に0℃ジャストを記録してました。
プラスの気温になるのはもうすぐかも?
みずがめ座η(エータ)流星群は、毎年ゴールデンウィーク終盤に活動ピークを迎えます。
今年の予想ピーク日時は日本時間で6日の午前中でしたので、もう過ぎてしまったことになりますが、
活動期間が割と長いので、今週末でも観測できそうです。
なお、この流星群の情報は下記サイトが参考になります。
日本では未明から夜明け前の2~3時間くらいが眼視/写真観測が可能な時間帯に相当しますけど、
電波観測では日中でも活動が捉えられるため、本当のピークがいつだったのかを把握できます。
で、その速報結果が下記サイトに出ています。
やはり6日にピークが来たようですが、前後数日の活動との差は倍以上というわけでもなく、
明日の未明でも、おこぼれ程度は見られるかもしれません。
運良く晴天になり、1個でも見えたらラッキーと思って眺めるのも一興かと。
ちなみに、個人的には4年前に撮影チャレンジしたことがあり、その記事へのリンクを張っておきます。
陽射しはありますが雲に囲まれていて、少し顔を覗かせるだけでした。
昨日、沖縄~奄美地方で梅雨入りしました。あと1か月程度で関東も雨のシーズンに突入でしょうか。
メインの撮影用カメラの次は、天体を正確に追尾するためのガイド用カメラの接続チェックです。
天体撮影で用いられる赤道儀架台はモーター駆動により日周運動していく星を追尾していきますが、
機械的精度や風の影響等で経時的にズレが発生し、搭載したカメラで暗い天体を分単位の露出時間で
撮ると、ブレた写真になってしまうことが結構あったりします。そのような追尾エラーを検知して
自動修正するため、撮影用カメラとは別にもう一台小型カメラを同架することが多いんです。
そのような精密追尾機構をオートガイドと呼びます。詳細は下記サイトが参考になると思います。
初めてのオートガイド撮影(吉田隆行さんのwebより)
自分が所有するオートガイド用カメラはQHY5L-ⅡMというモノクロカメラで、レンズ無しwebカメラの
ようなものです。その本体は乾電池の単一と単二の中間くらいのサイズで、焦点距離175mmの超小型
望遠鏡(トミーテック社ペンシルボーグ25)と組合わせたものを使ってます。K-ASTECという天文機材の
メーカーが製造/販売していたオートガイダーシステムで、購入したのは2013年でした。
そのカメラ本体をPCで制御するための最新ドライバーは、中国にあるQHYCCD社のwebサイトや、
日本の販売代理店のwebサイトからDLできます。URLは下記のとおり。
https://www.qhyccd.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=141&id=27
http://www.y-tomita.co.jp/ccd/qhyccd/qhyccdsupport.html
自分は下の販売代理店のサイトからノートPCにDLし、エラー等が発生することなく導入できました。
その後、カメラをUSBケーブル(Type-A → Type-B)でPCに接続し、デバイスマネージャーにて正常に
動作していることをまずは確認。
で、そのまま接続した状態でステラショット2を起動し、ガイド用カメラが撮影用カメラとしても
認識されるのかどうか試すため、前回同様、右側のボタン群の中から -カメラ- のところにある
[選択]をクリックし、表示されるダイアログのメーカー/機種の中から"QHYCCD"を選択した後、
[OK]をクリック。
元画面に戻ったところで 一応 -レンズ/鏡筒- の焦点距離を175mmに設定して[接続]をクリック。
すると[接続中]表示になり、カメラを無事認識してくれたんで、カメラ三脚にセットした後、
ボタン群の一番下にある[ライブビュー]ボタンをクリックしたら...
左の大きい枠内にライブイメージが表示され、カメラがちゃんと機能することが判明して一安心。
この夜は曇ってたんで街灯りを写しましたが、高感度カメラであるせいか照明灯が白飛び状態と
なってしまったようで、赤色部分が目立ってます。でもピンボケなんで少しフォーカスを調整。
この赤色表示はステラショット2側で出しているということがはっきりしました。
ちなみに、画像が横倒しなのは、赤道儀への搭載を想定したカメラの向きにしているためです。
次にカメラの接続を一旦解除し、ボタン群の中段あたりにある -オートガイダー- の[選択]を
クリックすると、オートガイダーの選択ダイアログが表示されます。
撮影用カメラの選択肢とはメーカー/機種の選択肢が違ってますね。ここでは再び"QHYCCD"を選択。
[OK]で元画面に戻り、焦点距離を175mmに設定して[接続]をクリックすると...
ガイドカメラとしてQHY5L-ⅡMが自動認識され、[接続中]表示になりました。
その状態で、ボタン群の一番下にある[オートガイド]ボタンをクリックしたら...
左の画面が切り替わり、オートガイド用カメラの撮影イメージが表示されました。
ここでは露出とゲインを最小値にしたんで、明るい街灯が星っぽく写ってますが、実際のガイドで
本当の星を捉える時は、露出は1秒くらい、ゲインはもっと高く設定することになるでしょう。
これでとりあえずガイド用カメラの画像をキャプチャーしてモニターできることが確認できましたが、
本番撮影の際には、画面に写る星の位置を監視し、ズレが発生したら赤道儀に修正信号を送って
補正する連携動作が必要であり、それは夜に晴れないとできませんので、完全な動作チェックは
また後日ということになりました。
さて、ここまでは概ね順調な感じですけど、3つめのハードウェアとして赤道儀架台の接続が可能か
どうかというテストが待ってます。そのハードルが一番高いとみており、少し気掛かりです。
(つづく)
曇り空で陽射しがほとんど無く、夕方に見るシルエットのような感じ。
バックの雲がadidas 3stripes状態でした。
昨日より霞んでますが、まずまずの眺めです。
下の方の雪が消え気味ですが、明日から天気が崩れる予報が出ており、また降雪があるかも?
ノートPCのWindows10へのアップグレードがうまくいき、ステラショット2のインストールも完了。
ただ、AstroArts社の製品サイトでその推奨動作環境を見ると、ウチのPCでは力不足かな?って感じ。
それはある程度分かっていたんで、少しでもパワーアップしたいと思い、メモリ増強を考えてました。
ちなみに元のメモリ容量は4GBで、とりあえず8GBに倍増することを検討。
で、PCの裏蓋を開けて内部を事前確認したところ、メモリスロットは一つしかないことが判明。
中央左寄りにスロット用スペースがもう一つあるのに随分だなぁ。まぁ、廉価版PCなんで仕方ないか。
スロットが2つあれば4GBのものを増設すればいいんですが、1つしかないので8GBのものに換装する
しかありません。ということで安めのものを急遽購入。マニュアルに従い、バッテリーを外してから
差し替えました。
バッテリーユニットを元に戻し、裏蓋をちゃんと閉めてからPCを起動し、システム情報を確認。
問題なく認識してくれました。さらなるパワーアップと言ってもCPUのCore i3は換えられないんで、
これで頑張るしかないですね。SSDは元々256GBあるんで、とりあえずそのままでイイかな。
さて、PC側の環境は概ね整いましたが、撮影カメラを接続するための準備が若干必要です。
具体的には、メインで使っているEOS RaをUSBケーブルで接続することをまず考え、カメラの元箱中に
付属品を探したらType-C ⇔ Type-Cのものがありました。でもウチのPCにはType-CのUSBポートは無く、
長さも1mと短めなので、バッファロー製のUSB3.1(Gen1)仕様のType-A → Type-Cで長さ2mのものを
別途購入。カメラ付属品の中にあったケーブルプロテクターを一応使ってType-C側をカメラに接続。
PCにはType-A側をポートに繋ぐと、無事にカメラを認識した模様。デバイス設定画面で一応確認です。
なお、カメラ側の撮影モードはあらかじめマニュアル(M)にしておきました。
これで撮影カメラの接続準備完了となったんで、いよいよステラショット2を起動。
メイン画面は星図表示となってます。日中だったんで実際の空に星を確認することはできませんが、
今こういう天域が見えてるってことかな。第一印象は「ボタンがめっちゃ並んでるなぁー」って感じ。
次に、右側のボタン群の中から -カメラ- のところにある[選択]をクリックすると...
メーカーを選択する画面が出てきたんで、"Canon"を選択。機種までは出てこないけどイイのかな?
[OK]をクリックして元画面に戻り、[接続]ボタンをクリックすると、ボタン名が[接続中]に
変わると共に-カメラ(EOS Ra)- の表示になって機種を自動認識したんで、うまく繫がったらしい。
ここでカメラ本体に200mm望遠レンズを装着し、普通の三脚に載せて富士山をフレームのほぼ中央に
入れました。その状態で、ボタン群の一番下にある[ライブビュー]ボタンをクリックしたら...
富士山の画像が表示され、ここでイメージ下の「モード」の横にある露出時間と感度のスライダーを
マウスのドラッグ操作でいじったら...
何と富士山が真っ赤になりました。ISO感度を高い方にしていくと赤い部分が増えるんで、どうやら
露出オーバーで白飛び状態になってる箇所が赤く表示されるようです。これはカメラ側の機能なのか、
ソフト側の仕様なのか分かりませんが、突然赤くなったんでちょっと面食らいました。
で、右側のボタン群の一番上にあるタブの[カメラ]をクリックし、撮影設定の[テスト]を選択。
枚数を1、露出と感度を適当にセットした後、[撮影]をクリックすると...
撮影が行われ、再生画面に切り替わりました。特に問題は無さそうな感じです。
ということで、いわゆるテザー撮影(接続PCからの制御撮影)が可能であることを確認。
ちなみに、キヤノン純正のPCリモート撮影ソフトであるEOS Utilityはインストールしてませんので、
ステラショット2が直接カメラをコントロールして撮影できたってことになります。
とりあえず日中にできる動作チェックはここまでかなぁ?
(つづく)