Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
4/5宵 火星と月が接近

65km先に聳え立つツリー

2022-11-20 00:32:18 | 夜景

ツリーと言ってもクリスマスネタではありません。
先月某日の夜、埼玉県・奥武蔵のとある場所から撮ったのは・・・

東京スカイツリーを含む遠望夜景なのでした。直線距離で65kmほど離れたところから狙いました。
視界良好だったんで、予想していた以上にしっかり写ってくれた感じ。
で、数十分後に再度撮影したら・・・

カラフルなライティングに変わってました。後で調べたら、この晩は特別ライティングだった模様で、
この2種類は開業10周年記念で公募したデザインのうち最優秀賞/特別賞に選ばれた作品らしいです。
遠方からの眺めということで、色の違いを眼視でしっかり確認するには双眼鏡が必要でした。


Sh2-132

2022-11-15 07:31:28 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-132】
 赤経:22h18m47s 赤緯:+56゚08' 05"
 星座:ケフェウス座
 視直径:90'
 他カタログNo.:LBN473
 ニックネーム:ライオン星雲(The Lion Nebula)
 南中日時(@東京):7月8日03時,8月23日00時,10月7日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2022/10/23 21:55
 撮影地:静岡県富士宮市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),アイダスNBZフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出8分×5コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:とかげ座との境界に近いケフェウス座南部にある散光星雲です。「ライオン星雲」の異名を
    持っており、HⅡ領域である赤い星雲の高緯度部分が頭部に相当し、その西に広がる淡い部分
    が尻尾の付いた胴体に見立てられるようです。南西エリアは青みがかった緑色に写りますが、
    これはOⅢ輝線を放つ星雲が存在しているためで、その部分もしっかりと捉えるにはナロー
    バンドフィルターの使用が望ましいです。淡いため望遠鏡を使っても眼視での確認は困難で、
    写真撮影向きの天体と言えるでしょう。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


火星(2022/11/13)

2022-11-13 15:52:31 | 惑星

日曜日の未明に撮影した火星がコレです。


【火星 2022.11.13 01時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+UV/IRカットフィルター+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の3183/10613フレームをAS!3にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

連夜の惑星面撮影です。この夜は火星だけを狙いました。雲はほとんど無く、天気は上々。
日付が変わる前に機材をセットアップし、鏡筒が外気に馴染むまで1時間以上待ってから撮影開始。
5セットほど取得した動画の中から像の揺らぎが比較的少ないものを選んでスタック処理を行いました。
前夜の木星撮影時よりもスタックのフレーム数を増やせた上に、カメラの感度も若干低めにしたので、
S/N的には良くなってるはずです。なお、火星は視直径が小さいので、Drizzle処理で1.5倍に拡大しました。
それでもやっぱり拡大率不足で迫力に欠けますねぇ。像のキレもイマイチな感じですし・・・
ちなみに、下の方が白くなっているのは北極付近に広がっている雲かと思われます。
その上にアフリカ大陸みたいな形をした「大シルチス」の暗色模様が写っていて、
さらにその上には「ヘラス盆地」と呼ばれる巨大な円形クレーターが明るく写ってます。

で、火星の撮影後に月の欠け際を狙って得られたのがコレです。

ほぼ左半分を占める大きなクレーターは「ピッコローミニ」という名が付いており、直径は88kmとされてます。
いやー、同一拡大率で月を撮ると、とんでもないクローズアップになることを実感しました。
火星は来月の1日に地球に最も近づきますが、今年は中接近のレベルなので、あまり大きくは見えず、
最接近日の視直径を調べたら、今回の撮影時より1.06倍にしかならないことを知りました。
残念ながら自分の現有機材では細部を捉えるのは難しそうです。

さて、毎度のことながら、参考までに高層の気流マップをチェックすると・・・

前日よりもジェット気流は弱まる予想でしたが、動画上の像の揺らぎは前日より大きかったような・・・
撮影場所の極めてローカルな気流の乱れが悪さしてたかも?


今夕の富士山(2022/11/12)

2022-11-12 18:45:57 | 富士山

今日は夕撮りになりました。

朝から見えていたものの、背景の雲に同化したような感じでコントラストが悪かったため、
日没近くまで待って、夕焼け空をバックにシルエットを撮影しました。
右に写ってるのは飛行機雲でしょうか? これが彗星だったら面白いんですけどねぇ・・・


木星(2022/11/11)

2022-11-12 01:28:18 | 惑星

金曜日の夜に撮影した木星がコレです。


【木星 2022.11.11 21時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+UV/IRカットフィルター+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の1500/3000フレームをAS!3にてスタック,
 Registax6でwavelet処理

今年初の惑星面撮影ネタです。木星の観測好期突入からは1か月以上ズレてしまいました。
大赤斑が正面に来ている時間帯に撮影できましたが、雲が湧いてきたため、取得できた動画は1セットのみ。
久々の撮影にしてはまずまずの出来映えかなぁ。 気流がそこそこ安定していたのが良かったのかも?
参考用として、高層の風速マップをチェックすると・・・

やはりジェット気流は割と弱めだった模様。
土曜日の夜はさらに好条件になりそうなんで、そろそろ火星も撮ってみたいです。