hisakunnのブログ

日米の民主主義崩壊

高倉健の次は菅原文太!

2014-12-03 00:35:26 | 日記
 映画俳優として人生を貫いた高倉健とは、少し印象が違う文太でした。 映画と言う社会に居ても人生の充実感は無かったようです。 彼が言うように、芸能の社会は虚像です。

 実際には、そうでない者が違う人物を演じる。 如何に上手に演じてみても、その人物には成り切れない。 晩年には、虚しさを感じるばかりだったと言う。

 だから、農業に興味を持ち、農業を通じて充実した生き方を感じたいと言う欲望に駆られたとの事だ。 実生活の中にしか、真実や事実は有り得ない。 そう感じて老後を充実させて幕を閉じたのだろう。

 その意味では、虚像の中で最期まで行き続けた高倉健とは、大きな違いが在る。 どちらが良いとかの問題ではなく、どちらも男としての生き様である。

 最近のメデイアを賑わす、吉本や空っぽの芸能人とは比較にならない中身であろう。現在でも、彼らは同じように精一杯、生きているつもりでしょう! 戦後の世界で、成人になるくらいまで何を経験し、何を感じて生きて来たかで、その人の人生観は大きく違います。

 人間の人生において、置かれた状況で、こんなに違いが出るものです。 80歳を超えた年齢ですが、今度の選挙に出馬する連中も様々です。 殆ど、2世、3世のように感じる国会議員ですから所詮、下々の苦労など感じろと言うのが無理でしょう!

 芸能界を見ても、高倉健や、菅原文太は一筋違います。 一回りくらい下になると、何となく調子の良いだけのメンバーの印象です。 時代が、テレビの時代になってから受けや売ればかりを狙った映画が増えました。

 そこにはロマンや感傷といった精神的な面は薄れ、面白、可笑しいというガス抜きの為の番組になって来たのです。 確かに商売として利益優先で考えれば、それで良いのでしょうが、文太のようなタイプの俳優には酷な状態だったと思います。

 昔からテレビドラマには興味が無かった私ですが最近は、娯楽番組さえ殆ど見ません。 ニュースとスポーツだけで十分です。 多分、文太さんも似たような感覚だったと思います。 お疲れ様でした!! ゆっくり、御休み下さい!!