絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

着付け(つづき)

2006年01月28日 23時58分43秒 | きもの
着付けのところで書くのを忘れました。
襟が着崩れてきたときに、どう直すかという点です。
わたしは、襟芯に、ぺらぺらのうす-いプラスチック芯を
使っています。
三河芯の方が、自然な襟元ができるようですが、
もう、最初に買ってしまったので、もったいないので
これでやっています。

ただ、これだと、どうしても襟が浮いてきます。
プラスチック襟芯は短いので、伊達締めや紐で
収めることが難しいように思います。
そこで、このプラスチック芯の端に
それぞれ12~13センチくらいのガーゼの切れを
縫い付けました。
そうすると、ちょうど、長襦袢の襟先にこの布が
でてきますよね。襟元が崩れてきたら、この布を
少し引いて調整することができます。
あと、衣紋抜きを長襦袢に縫い付けておいて
襟が詰まってこないようにします。
あ、つける布は薄い方がいいです、
分厚いのをつけると、半襟の下をくぐらせるのが
難しくなります。


藍の似合わない日本人?

2006年01月28日 21時26分45秒 | きもの
ずっと前のことですが、
書籍「きものであそぼ」のどれかの巻で
遠藤先生が「日本人の黄色い肌に似合うのは絶対『藍』なのだ」って
書いていらっしゃるのを読んだ記憶があります。
浴衣のところか、何かだったと思います。

でもね、『藍』の似合わない日本人もいますよね、
実際わたくしめは、あの、浴衣によくある
紺色まで行かない、褪せた青というのか
あれが全く似合いませ~~~ん、ほんとです。

(あたしゃ、日本人じゃないのかい???)

また、紬によくある「青」が全然!全く!似合いません。
大島紬といっても、いろいろのものがあると思いますが
泥の茶系より、青のほうが圧倒的に多いですよね?
違うかしら…
それでもって、わたしは「青」を顔に当ててみますと
どんなものでも、あっという間に時代劇の「下女」に
なってしまうのです。(とほほ)

ですので、わたくしは、紺ならば非常に濃い紺を
着るようにしております。
そうすると、「下女」にはならずに済みますデス。








新弟子の方からお電話が・・・

2006年01月28日 00時29分23秒 | 一絃琴
一絃琴のことで、昨日また新弟子の方から
お電話がありました。
他の用件もあったのですが、やはり一絃琴が難しいので
難儀している感じでした。
最初から歌と演奏を同時にやりなさいという指導法なので
なかなか慣れるのに時間がかかるのです。

この、琴の指導法というのも、
これといって確立しているわけではないのでしょう。
それぞれの先生が自分流で指導しておられるのだと思います。

なぜそんなふうに思うかといえば、
それは、一絃琴が流派によって、あるいは血脈によって
途切れることなく続いてきたものではないと思うからです。
師弟関係の流れは一見あるかのごとくなっていますが、
その本流や亜流の見極めは、表面だったものとは違う気がしています。
あくまでも個人的な妄想?になるので、はっきり書けませんが
何々流とか何々派とか、正統は自分だと名乗ったもん勝ちな
ところがあることは、否めないでしょう。
まるで小説「一絃の琴」のようです。

現在は東京、京都、神戸、高知、などが主流ですが
古曲を沢山残した「眞鍋豊平」が晩年大阪でも教えていたことを
考えると、大阪にもお弟子さんの末裔がおられるかも知れませんね。

また、三重県では思想的なことからでしょうが、
国学者が多くこの琴を弾いていたようです。
(伊勢神宮がありますから)

いずれにしても、あ~だこ~だ言いながら、あるいは思いながら
眞鍋豊平はどんな気持ちでこれを歌っていたのかなと考えたりするのは、
まるで、古典文学を読むように不思議なまた興味深い体験であります。