ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

農事体験(代搔き)

2017年05月29日 | 日記
 娘の嫁ぎ先が行う農事作業で、体験(田植え・稲刈り)をさせて頂いている。
 今年で三度目となるだろう・・・か?
 初めて「代搔き」作業が加わった。
 子供の頃、牛や馬に”犂(すき)”を引かせ、田おこしをする。
 そして、水を引き入れ、大きな鍬(「馬鍬」と云うらしい?)を、これまた・牛や馬にひかせて「代搔き」を行っていた記憶がある。
 農業を営む友人宅などには、家畜小屋?部屋?があった。
 今日(5月29日)9時に”田”に集合と云う事で自動車で向かう。
 既に「田起こし」と「水引き」は出来た状態であった。
 乗用トラクターを小屋から出して、いよいよ「代搔き」の開始である。
 田の周囲の”畦”は、コンクリート製と、旧来の土造りの畦である。
 土造りの畦は、高低差のある”二枚田”に、農耕機械を入れる為の様である。
 前進・後進を繰り返し、周囲(一周)が終わり、二周目が終わった時点で「遣ってみろ!」と体験の指示がでた。
 自動車運転と異なる点として、アクセルが手動であること(手動で設定した回転速度から、高回転にする足踏みペタルはある)。
 そして、クラッチが二つあること。
 クラッチは、左右別々とのことである。
 従って、左右・同時のクラッチ(動力を切り離す)操作は、二つのクラッチ・ペタルを同時に踏まなければ成らない。
 何故か? その答えは、直ぐに分かった。
 直線は、代搔きされていない箇所が無いか?時々・振り返って、確認しながら乗用していれば良い。
 いよいよ、回転操作である。
 先ず、停止。 クラッチ・ペタルを同時に踏み、ブレーキ・ペタルを踏む。
 回転鍬?を、レバー操作で上げる。
 チェンジ・レバーを「中立」にする。
 前輪が、畦に近ければ、後退する。
 クラッチ(二つ同時に)を踏み、ギアー・チェンジを「後退」に入れる。
 クラッチを離すと、後退が始まる。
 そして、回転である。
 ここで問題の”二つクラッチの謎”・・・・が解けた。
 左に90度、回転させる訳であるが、ハンドルを切っても回転しない。
 「左のクラッチ・・・」と、檄が飛んだ。
 そうなんです! 泥濘では、ハンドル操作は功を成さない。
 左のクラッチペタルを踏むと、右側の動輪(前後の車輪・・そうです!常用四駆です)が回転し、車体は左回転する。
 回転鍬が、畦・近くに有る事を確認し、チェンジ・レバーを「前進」にし、回転鍬を降ろす。
 クラッチ・ペタルを離すと、前進である。
 トンボ(代搔き器)で、平坦にすると、水面下に”土”は収まった。
 高低差のある個所を乗り越える為には”後進”で行うなど実践的に体験させて頂いた。
 トラクターは、後ろ重心で有るが所以の様である。
 代掻きも終わって、収納するために、アスファルト舗装道の走行もさせてもらった。
 人が歩く位の速度である。
 左右に揺れる。
 ”屈強なタイヤ”と思っていたが、ゴム(タイヤ)も柔らかく、空気圧の低い事が要因の様である。
 古くからの日本の稲作、そして、それを支える道具・器具は、その時代の、人間の英知で出来ている事を確認出来た「代搔き」体験であった。
 6月1日は、いよいよ「田植え」である。
 参加をお願いしている。
 
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