旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

「ない」の法則2 おごらない

2005-10-15 08:21:42 | 株式投資・資産運用
株式投資をしていると、「俺って結構うまいやん」と思う瞬間というのがあります。たまたま買ったタイミングがよくて、その株が上昇したりすることが続いたりすると、何かそれが自分の技量、判断のすばらしさのように感じることがあります。

 まあ、そう感じるのは別にいいのですが、まあ、99%、それは自分の「うまさ」とか「力量」というのとは関係がないでしょう。

 たまたまうまくいったにすぎません。そのたまたまうまくいったことで勘違いをして、身の丈に合わない大きなポジジョンをいきなり取ったりすると、これは大きな痛手を被ることにもつながりかねません。

 客観的に自分の運用の状況というのを整理して判断できるようにしておくことは非常に重要かと思います。

 そういうことをやっておくと、自分の力量というのも冷静に判断できることになります。

 長くインターネット上のお仲間(たまにオフもしますが)と、メールマガジンで運用レースというのをしていますが、これをしていると、他の個人投資家との比較での自分のパフォーマンスというのが明らかになりますし、自分の売買なりスタンスの特徴というのもよく見えてきます。

 となると、「たまたまうまくいってよかったなぁ」とか、逆に「これは失敗したなぁ。」とかいうのは当然個々の事例としてはずっとあるわけですけど、全体として、自分の力量なり運用の特徴というところからの判断ができるようになりますの
で、少なくとも無理してアホな売買をするようなことは避けることができるようになりました。

 まあ、どこのなにを基準にしてどう計算するかということによりますが、「ウォール街のランダムウォーカー」や「敗者のゲーム」「インデックスファンドの時代」などの著作を読むまでもなく、長きにわたって、日経平均やTOPIXといった指数を大幅に上回るような運用を長期、少なくとも数年レベルで、で継続できるような場合というのは、ポートフォリオ運用を行っている場合は、非常に困難であるということを念頭においておいた方がよいと思います。

 ポートフォリオ運用ではない、個別銘柄に集中投資するような方法は、高いパフォーマンスを挙げられる可能性も高まりますが、一般論的には逆に大きな損失を被る可能性も高まるわけで、つまりはリスク・リターンの度合い、ボラティリティが大きくなります。このあたりのことも、単に頭でということでなくて、感覚としても十分に理解しておくことが肝要でしょう。

 自分自身の場合は売買や銘柄選択はかなりディフェンシブだと思います。その結果、ボラティリティは比較的小さくなる傾向が強いと感じています。

 力量は、まあ「どへたではないけどうまくはない」という感じでしょうか・・・・。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする