妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録 | |
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新潮社 |
図書館本。
タイトルどおりで、国立がんセンターの病院長、名誉総長であるドクターの著者、つまりは癌の専門家であるドクターが、自分の妻を癌でなくすまでの闘病記、そして、その後の喪失と再生の記録。
ドクターの奥さんは年齢が一回り上で離婚経験者。で、もともとは患者さんでした。
大反対の中、半ば「駆け落ち」のようにして結婚したのだけど、とにかく素敵な奥さんだったことがいっぱい書かれてます。子どもさんはなかったので、夫婦ふたりでの暮らしをとても大事にされてきた。といっても、定年退職されるまではドクターはとにかく仕事、仕事の日々だったみたいですが・・・。
基本、この本は長い一冊のラブレターみたいなものです。
また、科学的知見を重んじる専門家のドクターが、奥さんが亡くなった後には、旅先で出会った蝶や鳥に「妻」を感じるところなどが、なんとも・・・・。
さて、私はどういうふうに死んでいくのか、あるいは生きていくのか・・・。
少なくとも、自分の母と同じぐらいには「立派」に死にたいとは思っているのですが・・・。
これはまたいつか、まとめて書いておこうかと思います。