実家を片づけるうち出てきたひとつ。
私が小学生の頃 母が買ってくれた時計。
母は私が結婚して家を出てからも、ずっと枕元にこの時計を置き、毎日の時を確認。
ボタンを押すと灯りがつくタイプで、夜中に起きた時にも重宝していたものだ。
母が倒れ、バタバタした毎日を送っているうちは気づかなかったが、ある日、気が付けば2時29分で止まっていた。
電気で動く時計なので電池切れではない。
母の入院転院を繰り返し、忙しさに紛れて、コンセントを抜いて そのまま一年が過ぎていた。
先日、母の衣類を片づける傍ら、ようやく置かれた棚から時計をおろす。
私が、そして 両親が送ってきた長い時を共に刻んでくれてありがとう。
お別れだ。
50年、ありがとう。
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