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左近がルノーヘ

 ルノーが山本左近を「テスト&開発ドライバー」に起用したという驚きのニュースが飛び込んできた。2007年こそ不振に喘いだが、2005・2006年はフェルナンド・アロンソを擁し、チャンピョンシップに輝き、ご存知の通り2008年はアロンソの復帰により、一気にトップ争いに返り咲こうというルノー。そのルノーに一員に山本左近が選ばれたって、いったい・・・。

 これまでにも、トップチームあるいは名門といわれるチームに籍を置いた日本人ドライバーはいる。日本人初のレギュラードライバー、中嶋悟は名門ロータスからデビューしている。それも、かのアイルトン・セナの僚友としてのデビューである。ただし、当時のロータスは既に凋落途上であった。

 片山右京は、1992年のデビューこそ弱小ラルースからであったが、翌93年には名門ティレルに移籍。初年はヤマハエンジン搭載の冴えないマシンで苦労するが、94年、非力ながらバランスよい「ティレル022」を手にした片山は、この年5ポイントを獲得するなどの活躍を見せている。

 そう言えば、高木虎之介もデビューは片山の後を継いでティレルであったな。今のいままで忘れておったぞ。ただし、ティレルもまた凋落からチーム消滅に向うところで、良いところなし。

 近くは名門ウィリアムズからデビューしようという中嶋一貴だ。1980年代終盤には、F1史上最強のホンダエンジンを擁し常勝を誇ったチームからのデビューである。ホンダエンジンを持って数々の栄光を勝ち取ったチームが、いまは最大のライバルであるトヨタ製エンジンを積むというのもまた、歴史の綾ではある。

 まっ、そんなこんなで、名門チームで走った日本人ドライバーは少なくないけれど、つい1年前にはチャンピョンシップを戦ったチームのドライバーとなるのは山本左近が初めてではないか。しかしだ、「テスト&開発ドライバー」って、いったいなんだ?

 ご存知の通りルノーは、レースドライバーとして、アロンソとネルソン・ピケJr、テストドライバーとしてロメイン・グロージャンとルカス・ディグラッシを獲得しているは図であるが、この4人に加えて山本左近の「開発ドライバー」って、いったいどんなポジションなんだろ・・・。ジャパンマネー集めのためだけの指名でなければよいのだが。
 

 例によって、記事本体とは何の関係もない今日の1枚は、冬枯れの野で餌を探すカラス。いつもは虚勢を張っているカラスのこんなうらぶれた姿を見ると、自然の厳しさをつくづくと感じますね。
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