MRJ生産開始

 YS-11以来の国策国産旅客機、MRJの生産が開始されたことが、生産会社である三菱航空機から発表された。初飛行を2012年第2四半期に、初号機の納入は2014年第1四半期を予定していると云う。

 設計段階からいよいよ実機の製造段階に入ったわけだが、同機の受注状況はANAの25機とトランス・ステイツ航空(米)の100機、合わせて125機である。日本政府が10機程度購入することが見込まれているけれど、それにしても採算レベルには程遠い状況である。

 さて、実機の製造に入ったMRJだが、いったい何機造っているのだろうか。各種の試験に供すことになるわけだから、ボーイング787の例に倣えばまず2機、更に遅れて3機と云うとところだろうか。計5機でテストを繰り返し型式証明を取得して初めて旅客機として空を飛べることになる。

 引き合いにだしたボーイング787は設計段階から幾度も計画の遅延が繰り返され、いまだにデリバリーされないことからも判るように、設計段階での問題発生は勿論のこと、更にはその段階では気付かなかった多くの問題が製造段階で出てくる事が予想されるが、それらを一つひとつクリアして予定通りにMRJがデリバリーされることを大いに期待する郷秋<Gauche>である。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、厳しい残暑の中での農作業、「木陰でひと休み」の図。
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