次期政府専用機はボーイング777に

 2019年(平成31年)に現在のボーイング747-400を退役させることが既に決まっていましたがその後を継ぐ機種が、どうやら同じボーイングの777型機になりそうだとの報道。

 現在の政府専用機であるボーイング747-400は1991年(平成3年)に導入されているから既に23年を経てはいるが、アメリカ大統領の専用機たるエアホースワン、747-200は更に古く、航空機関士を必要とする今どき珍しいとも云える機種である。アメリカ大統領の専用機よりも新しい日本の-400(だっしゅよんひゃく)を退役させるのは、ANAとJALが共に自社フリートから747を退役させ、今後長期にわたり747のメンテナンスを継続することが困難なためである。

 そこで政府は747-400を2019年に退役させて新しい専用機を導入することを決めていたのだが、機種の選定には時間がかかり、ここに来てようやくボーイング777にすることを発表したのである。選定途中では純国産とも云われるほど日本の製造担比率の高い787も検討されたものと思うが、機体がやや小さいことから脱落、777よりも新しいエアバス社のA330も検討されたものと思うが「日米同盟」と云う政治的配慮のもとに却下され777に落ち着いた模様。

 ひと口で777とは云ってもいろいろあるのだが、きっと300ERなんだろうな。しかしその777、初飛行が1994年だから現時点で既に20年を経過しており、実際に導入される2019年には初飛行から25年を経過したモデルとなるのだが、その辺りの問題はないのだろうかと、少々心配になる郷秋<Gauche>であるぞ。もっとも、米軍のB52に至っては初飛行から62年、実戦配備から数えても59年を経るのにいまだに現役である。初飛行から25年など「はな垂れ小僧」と云う事なのだろうか。

 ヨーロッパあるいは北米東海岸まで一気に飛ぶことの出来る政府専用機としてはボーイング777-300ERが相応しいと云えるとしても、日本国内あるいは3~4時間の飛行時間の東アジア各国に出かけるのに、いつもいつも777が必要なのかと云えば、否、である。用途と距離に応じて小型機を使うのが「お利口」と云うものだ。そう云った用途には純国産のMRJがピッタリ。ぜひとも近距離用政府専用機として10機くらいは「MRJ-BBJ」を導入てし運行、同時に日の丸ジェット旅客機のセールスプロモーションにも務めてもらいたいものである。

「恩田の森Now」
 19日に撮影した写真掲載いたしております。春の色が濃くなる森の様子をどうぞご覧ください
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