長実雛芥子

 ナガミヒナゲシ。ケシ目ケシ科ケシ属。地中海沿岸が原産。漢字で書くと長実雛芥子となります。名前の由来は花の後に出来る実が長細いことから。この長細い実の中に1000個近い種が入っています。1961年に東京・世田谷で自生しているのが確認されて以降すさまじい勢いでその生息域を広げ、今ではこの季節になると全国津々浦々(沖縄や北海道はどうでしょうか?)の道端やコンクリートの隙間、空き地、畑の隅で見かけるまでになっています。

 なかなか愛らしい姿で観賞価値があることから咲いている時に抜いてしまおうとする人は少ないと思うのですが、はびこる外来種であり在来種を駆逐しかねないと危惧されている厄介者でもあるのです。草丈は生えたその場所の条件により15センチから50センチとまちまちで、草丈に応じて花弁の大きさも変わります。その土地に自在に適応する能力を持っていることもこれほどまでに勢力を広げることが出来た要因でもあるようです。

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