桜もお終い


 先週の土曜日に撮った、恩田駅前通りの街路樹になっている八重桜。桜は種類も多くその姿も開花時期もまちまち。染井吉野の開花だけが今か今かと注目を浴びるのは、郷秋<Gauche>としては大いに不満だ。染井吉野の良さを否定するつもりはないけれど、桜の花は種類ごとにそれぞれに美しいのであって、染井吉野だけが美しい訳ではないのだ。

 染井吉野は咲いている時の美しさは無論だが、むしろその散り際の思い切りの良さが日本人の心に訴えるのだろうと思う。辺り中の染井吉野が一本残らず一斉に咲いて一斉に散る、その有り様が、同質性を特に重要視する少なくとも今の日本人の気質にも良く合っていることからこれほどまでに受け入れられているのだろう。

 へそ曲がりな郷秋<Gauche>としては、桜より梅、染井吉野より枝垂れ桜であったり山桜であったり八重桜であったりする方が好みであったりするのだが、同質性を否定しがちなその指向は、染井吉野を愛で、良しとする大多数の日本人からは変人扱いされる要素の一つとなっているのだろうな。

「恩田の森Now」
 19日に撮影した写真掲載いたしております。春の色が濃くなる森の様子をどうぞご覧ください
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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