唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
E-M1の被写界深度合成が凄い
OLYMPUS OM-D E-M1の被写界深度合成が凄い。いや、実物をいじっていないから、凄い、「らしい」。何が凄いって、これまではピント位置をずらしながら複数枚撮った画像を、Photoshopなどを使って合成しなければならないかなり厄介な作業だったようなのだが、先月公開されたE-M1用のファームウェアVer. 4.0に含まれる「深度合成モード」を使うと、1回シャッターボタンを押すと、手前から奥までピント位置を変えながら8回撮影し、撮影後にカメラが勝手に1枚の画像に合成してくれると云うのだから凄い。
Photoshop以前には一眼レフならティルト・シフトのできるレンズを使うなどして深い被写界深度を確保したものだ。使うことのできるレンズが限られるとは云っても、そんな特殊で高価なレンズでなくてもE-M1なら手前から奥までしっかりピントが合った写真を撮れる(らしい)のだ。
郷秋<Gauche>のようなヘナチョコ&サンデー写真家だと、ティルト・シフトレンズのような高価なレンズを持っていないから、回折現象によってシャープさが失われることを覚悟でF22まで絞る、フルフレーム機より被写界深度が深くなるAPS-C機、更に4/3で撮る、広めに押さえてトリミングする、あるいはこれらの合わせ技で撮っているわけだが、OLYMPUS OM-D E-M1+ファームウェアVer. 4.0を使えば簡単にプロ並みの「物撮り」ができると云うのだから、E-M1を積極的にチョイスするのもありだなぁ。
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/em1/feature6.html
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、実にオーソドックスなDSLRとありきたりな高倍率標準ズームレンズを使って陳腐な技法で撮った紅葉。トホホ。レベンジしたいところだが、さすがに明後日にはもう残っていないだろうなぁ・・・
蛇足だが、ありきたりのものにはありきたりなりの良さがある。新し味はなくとも熟成された技術だから破綻がない。最新の技術が投入されていない代わりに開発経費が上乗せされていないので価格的も低め。それにしてもだ、E-M1の被写界深度合成の本当の凄さは、新しいカメラを作るのではなくファームウェアのバージョンアップだけでそれを成し得たこと。デジタルカメラの真の凄さは、実はここにあるのだ。と、蛇足部分に本日の肝(^^;