リトルニコン、Nikon EM

 名機Nikon F3と同じ1980年に登場した(北米では1979年発売)小さなニコン、リトルニコンと呼ばれたのがEMです。それまでの一眼レフはと云えば、大きくてゴツくて重たくて、おおよそ女性が持つには相応しからぬモノでしたが、女性でも気軽に持ち歩く事のできる軽量コンパクト、簡単操作、そしてその何より愛らしい姿(F3同様、ジウジアーロによるデザイン)のEMはそれまでの一眼レフのイメージをがらりと変えてしまいました。事実、女性やそれまで一眼レフには縁のなかった方に大いに受け入れられ、一眼レフユーザーのすそ野を広げたのでした。


 一番手前にあるのは義父の形見のEMで、EMに合わせて開発されたシリーズE(機能的にはAi-Sタイプですがカニ爪は付いていません)ではなくちゃんとしたAi Zoom Nikkor 43-86mm F3.5が付いています。機械音痴な義父がシリーズEの36-72mmではなくどうしてこんな組み合わせでカメラを買ったのかは謎です。小さなボディには43-86はやや荷が重い感じで、EMにはやはりパンケーキタイプのレンズが一番似合いますね。

 このEMにはコンパクトなモータードライブがに2種類用意されておりました(コンパクトなMD-Eとやや本格的なMD-14)。写真右側のMD-Eは毎秒2コマと少々遅いのですがモータードライブを装着しても十分軽量コンパクトで、単4アルカリ電池6本で36枚撮り50本の撮影可能となかなか実用的でもあります。現代のD3400的存在でしょうか。

 程度の良いものがあるとついつい手が出てしまい、気が付けば5台ものEMが我が家に住みつくことになってしまいました。まぁコンパクトなのでしまっておくにも場所を取らないのがEMの良い所です。そうは云っても、一度に5台使うこともできないし、どうするんですかね、5台のEM(^^;

 「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは 5月15日に撮影した写真を5点掲載いたしております。田植えの時期も近づいて来た森の様子をどうぞご覧ください。

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