美しい風景ではなく風景の中に美しいものを探す

 ゴッホの「美しい風景を探すのではなく、風景の中に美しいものを探すのだ」は有名ですが、マルセル・プルーストも同じようなことを云っていることを知りました。曰く「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ」。

 真実や真に美しいものは一目で美しいと思うものの中にあるのではなく、それと見抜く見識と眼力を備えた者だけが見つけることができる、目立たぬ場所に潜んでいるのである。

 風景と草花をモチーフに写真を撮っている私が最も心がけているのはまさにこのことなのです。草花が美しく咲き競う春に美しい写真を撮ることは決して難しいことではなりませんが、一目で美しいと目を惹きつけられる物とてない冬枯れの野の中でこそ真に美しいものを見つけ出す目が磨かれ、真に美しいものを見つけ出す感性が養われる。私が冬の森を愛する理由の一つがここにあるのです。


フィンセント・ファン・ゴッホ

 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは12月30日に撮影した写真を7点掲載いたしております。穏やかな年の瀬の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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