唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
UK
UK(イギリス。英国とも)のエリザベス女王のご夫君であるエディンバラ公フィリップス殿下(97歳)が自動車の運転中に事故に巻き込まれたとの報道。幸い怪我はなかったようだがクルマが横転したと云うからまさに不幸中の幸いと云うことであったようだ。
ちなみにフィリップス殿下が運転していたのはランドローバー社が製造するレンジローバーであったとのこと。さすが英国王室の一員、英国車を愛用している訳だが悲しいかなランドローバー社は2000年には米国フォード社に売却され、さらに2008年にはインドのタタモーターズの子会社となっている。腐っても鯛、落ちぶれても英国車と云うにはいささか悲しい「インドのレンジローバー」ではあったけれど、レンジローバーの安全性が証明されたのはまさに怪我の功名と云うべきか。
日本でも高齢のドライバーによる高速道路の逆走やブレーキとアクセルの踏み間違いなど、フツーでは考えにくい事故が度々発生し社会問題化している。フィリップス殿下の身体能力や判断力の程は知る由もないが、常識的に考えて97歳と云う年齢が自動車運転にとって余り適切なものではないと思うのは私だけではないだろう。
そうそう、今日はタイトルとした「UK」について書こうと思っていたのでした。UKとはイギリス(英国)の国名の省略形ですが、イギリスの省略形がなぜUKなのか不思議に思われる方がおられるかも知れませんが、それは英国(イギリス)の正式国名がUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(日本語では、「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」)だからなのです。
実は私が高校の時の地理の先生が「国フェチ」で、当時の国と地域は150位だったように記憶しておりますが、これをすべて暗記させられたから今でも覚えておるわけです。大陸ごとに白地図に国名を入れる試験がありましたが地理が好きだった私はすべての大陸で満点を取り、お陰で地理だけは「5」を頂きました(^^;
そして話は再びUKに戻る必要があります。UKの正式名称の一番最後の「and Northern Ireland」が今、大問題。つまりアイルランド島北部のイギリス領とアイルランド共和国との関係がイギリスのEU離脱に大きな影響を及ぼしているからなのです。多くの血が流されたIRAと英国特殊部隊の壮絶な戦いの再来も心配されるほどのことになっているようなのです。
同じ島国の日本とイギリスは似ていると云われることもありますが、イギリスには陸上に国境が存在し、その国境(物理的な国境は無いのだそうですが)を挟んでカトリック教徒とプロテスタント教徒とが対峙していると云う、日本とは明らかに異なる状況があります。国境や宗教の違いと云うのは日本人にはなかなか理解しにくい部分ではありますが、EU離脱問題が世界の経済に与えるであろう影響の大きさを考えると、これからしばらくは目が離せない問題であるのではないでしょうか。
と云う訳で今日の一枚は前半の話題、横転したフィリップス殿下のレンジローバー。ネットのどこかにあったものを転載。ご無事で何よりでした。
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは12月30日に撮影した写真を7点掲載いたしております。穏やかな年の瀬の森の様子をご覧いただければ幸いです。
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