MF Nikkor 最終章

 Nikon(ニコン)は2006年にF6とFM10を除く銀塩カメラの製造・販売を終了した後も13年にわたりMF(マニュアルフォーカス)レンズの販売を継続して来ましたが、さすがにその歴史も終わりに近づいて来ているようです。


https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/#10 

 つい最近まで8本のレンズ(発売開始は35年以上前の1981-1984年)がラインナップされておりましたが、今日確認したところそのうちのAi Nikkor 28mm f/2.8S、同35mm f/1.4S、Ai Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sの3本が「旧製品」表示(メーカー在庫払拭)となっておりました。

 カメラはクルマ同様中古市場が確立されておりますから中古カメラ販売店で例えばF3、New FM2、FE2、FM3AなどのMFカメラが少々使い込んだものは廉価で購入できます。名機F3などは球数が多いこともあり程度の良いものでも5万円程度で入手できます。販売終了から13年と一番新しいFM3Aは程度の良いものだと7~8万円しますがその分安心して使うことができるなど、選り取り見取り。

 MFレンズの話にもどしましょう。今回「旧製品」扱いとなったのは既述の3本ですが、他の5本も相当前に製造された物の在庫限りと云う状況かと思います。「旧製品」扱いとなるレンズが今後増え続け、最後の一本の在庫が無くなると同時MFレンズの歴史に幕が引かれることになるのでしょう。

 レンズの供給と云う意味ではボディ同様中古品が大量に流通しておりますし、レンズ専業メーカーからはいまだにFマウントMFレンズの新製品が登場したりもしておりますので当分心配はないでしょう。とは云え新品のNikkorレンズを入手できるのはあと1、2年かも知れませんので気になるレンズがある方はお早めに入手されるのがよろしいかと思います。

 郷秋<Gauche>ですか?はい、50mm F1.2が欲しいです。FマウントNikkorでは新旧を問わずもっとも明るいレンズです。遠からずZマウントの58mm f/0.95が登場することとは思いますが、このレンズをFマウントのボディで使うことはできませんので、「Fマウントで最も明るいレンズの座」は今後も揺るぎません。
注:これまでで一番明るいNikkorは、レンジファインダー用SマウントのNikkor N 5cm F1.1です。

 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori には、ただいまは1月20日に撮った写真を、7点掲載いたしております。穏やかな散歩日和となった新春の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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