唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
「官製はがき」ってなんだ?!
今日の神奈川新聞22面に「官製はがき、切手を転売したとして免職」と云う小さな記事。海上自衛隊横浜地方総監部が、倉庫に保管していた「官制はがき」や郵便切手を転売したとして、同総監部勤務の一等海曹を懲戒免職処分にしたと云う記事である。
郷秋<Gauche>が気になったのは事件そのものよりも「官製はがき」。官製はがきって一体なんだ?
「官製はがき」は郵便事業が国営だった頃の、宛名面(表面)の左上に切手擬きの絵柄と料金の額が印刷(料額印面と云うらしい)されていた「はがき」のことだ。はがきの価格に郵送料金相当額が含まれているので切手を貼らなくても差し出しすることがでるもので、いわゆる郵便はがき。
切手を貼る必要がある代わりに裏面に絵柄や写真が印刷されている事もある「私製」はがきに対する「官製」であったが、小泉純一郎氏の旗振りの元で郵政事業が民営化された今となっては、郵便事業行う「日本郵便」は一民間(私)企業であり、その私企業が販売するはがきが「官製」はがきと呼ばれる筋合いは全くないのが今の郵便はがきが置かれた状況であるはずだ。
件の記事を書いた神奈川新聞社の記者は一つの時代を揺るがした「郵政民営化」を知らなかったのか。だから「郵便はがき」と書くべきところを「官製はがき」と書いたのか。郵便事業が民営化されたのは、今となっては12年も前の2007年と承知している。昔の尺度である「十年一昔」さえも超えて、半ば歴史上の出来事になっていると云うのに、さすがの神奈川新聞、愛すべき神奈川新聞であるなぁ。
と、今日は言葉のお遊び的駄文。blogに書くべきことの見当たらない時には愛読する神奈川新聞の粗を探してネタにするのが常であったが、残念ながら今月末をもって購読を取りやめることとした。今後は全国紙一紙のみとなるのでblogのネタに困ることになるかも知れない。全国紙ともなれば、さすがに郷秋<Gauche>に突っ込まれるようなヘボな記事は多くないだろうから。散々コケにもしてきたけれど、思えばやはり寂しい。それだけ愛着をもって読んでいた神奈川新聞である。
と云うわけで今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もない早春の野の花、仏の座(ほとけのざ)。春の七草の一つに数えられる仏の座は小鬼田平子(こおにたびらこ)のことであり、本種のことではないので注意されたい。
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori には、ただいまは1月28日に撮った写真を、5点掲載いたしております。寒風吹きすさぶ森の様子をご覧いただければ幸いです。
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