モミジのプロペラ

 モミジは漢字で書くと「紅葉」となります。だからややこしい。「こうよう」ではなく「もみじ」なのです。その紅葉が話題になるのはフツー真っ赤に色づいた秋なのですが、実はそれだけではない紅葉の見所が実はいま時分なのであります。

 多くの植物は花を咲かせた後に実(種)をつけます。その種をどうやって遠くまで飛ばして子孫を残すかは、それぞれの種が長い年月をかけて考えた結果でありまして、あるものはフワリフワリと飛んでいけるように綿毛をまとい、あるものは鳥に食べてもらって糞と一緒にその種を落としてもらおうと目立つ赤い色をまとい、あるものは蟻に運んでもらおうと工夫を凝らすわけです。

 そんな中でモミジは風に吹かれて少しでも遠くに飛んでいけるようにと翼を持った種を着けることにしました。果たしてくるくる回って飛んでいく様を見たことがないのでしかとはわかりませんが、きっと、翼がないものと比べた時にはそれなりに遠くに飛んで行っているのだと思います。長い年月をかけて理にかなった進化を遂げた結果なのでしょうね。

 と云うわけで今日の一枚は、赤いプロペラを着けたモミジの種。

 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori には、ただいまは5月18日に撮った写真を6点掲載いたしております。田植え間近となった森の様子をご覧いただければ幸いです。

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