今週末、学生時代の仲間たちと泊りがけで久しぶりに歌って来た。主たる練習曲は「Kyrie(キリエ)」。Kyrieは、通常 Kyrie(キリエ) 、Gloria(グローリア)、Credo(クレド)、Sanctus(サンクトゥス)、Benedictus(ベネディクトゥス)、Agnus Dei(アニュス・デイ)、6つの部分からなるミサ曲の第一曲。
Kyrie eleison / 主よ 憐れみたまえ
Christe eleison / キリスト 憐れみたまえ
Kyrie eleison / 主よ 憐れみたまえ
という簡単な言葉(ラテン語)を美しいメロディーとハーモニーに乗せて繰り返し唱えられる。難しい旋律とリズム、和音など技巧を凝らしたGloriaやCredoに比して技術的には容易だが、だからこそ表現が難しいことも事実。
ご存知の通り古今多くの作曲家がこのミサ曲を手がけているが、今回郷秋(Gauche>たちが歌ったのはそんな名曲ではなく、学生時代からずっとご指導いただいているT先生オリジナルのKyrie。この合宿のためにお願いをして作曲していただいたものだ。勿論、郷秋たちが一泊二日で練習して仕上がるように作っていただいている。郷秋たちが歌う為に、郷秋たちの技術に合わせて作曲してくださった曲を、作曲者自らご指導いただいたわけで、考えてみるとこんな贅沢はめったにあるものではない。
音楽的・芸術的な質は高く保ったままで、かつ技術的には比較的に容易。更に一泊二日の合宿で仕上がり歌う側の達成感が得られるようにと云う配慮を頂きながら作っていただいたKyrie。まったく有り難いことです。「感謝です、T先生! 」。そんな訳で、練習している間に付けられた曲名は「一泊二日のためのKyrie」。来年は「一泊二日のためのGloria」をとお願いしてみましたが、GloriaはKyrieの数倍の長さになることから一泊二日で難しそうなので、SanctusかAgnus Deiになりそうな雰囲気。
さて、そんな今日の一枚は、「一泊二日のためのKyrie(キリエ)」の、ピアノ伴奏者の譜面。G Dur、60小節の作品です。