一眼レフの名機、NikonのFとF2、ともにアイレベルファインダーを備えたベイシックなモデルです。
左のFは1959年に登場し、それまで新聞などの報道分野においてのスタンダートとして活躍していたスピードグラフィック(スピグラ)とライカを一気に過去のものとした名機中の名機です。これ以降登場した一眼レフは全てこのFをモデルとして、あるいはライバルとして登場しています。クルマで云えば、1974年に登場したVWの初代ゴルフのようなカメラです。
右は、1971年に登場したFの後継機F2です。1959 年に登場したFには、当時の技術では導入が難しくはあったけれど、近い将来の導入を見通すことができていたTTL開放測光機構を搭載したファインダーを装着できるようファインダー交換式が導入されていました。
1965年にTTL開放測光機構を搭載したフォトミックTが登場、Tnを経て1968年登場のFTnをもってTTL開放測光技術がほぼ確立されましたので、F2はフォトミックファインダーを搭載したモデルが当初より標準とされました。それは適正露出が厳しく求められるカラー写真の普及が始まった時代の要請でもありましたが、保守的なフォトグラファーの要求に応える為にアレベルファインダー搭載モデルも同時登場となりました。それが写真右のF2です。
さて、写真左手のFは3年ほど前に、そして右のF2は今週になって郷秋<Gauche>の手元にやって来たものですが、おそらくは、決して実用に供されることがないこれこそは、まさに無意味かつ不必要なものと云えるでしょう。
役立たず、無用の長物のように見えるFとF2ですが、日本の工業技術の歴史を語る上では欠くことのできないカメラであることもまた事実ではあります。しかし、この二台が郷秋<Gauche>の元にあることに意味があるかと問われれば、やはり無用の長物、無意味・不必要と云うことになるでしょうか。
横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載しているblog「恩田の森Now」。ただいまは6月5日に撮影した写真を5点掲載いたしております。初夏の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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