昨日に引き続き。
パラティーナ礼拝堂(宮廷付属礼拝堂)
歴史的価値からいってもその華麗さから言ってもパレルモ観光のハイライトです。
ジェローム2世により建設され、聖ペトロにささげられています。
当時の地中海世界の美術が結集しているといわれています。
天井と壁のビザンチンのモザイクはインパクトがあります。
これらはコンスタンティノープル、ラヴェンナと並ぶキリスト教美術の傑作と
言われています。
祭壇です。勿論金モザイクです。「祝福を与えるキリスト」です。
キリストの部分を。
更に凄いのは祭壇の上のキューポラ内側を埋めるモザイクで、中心には
「宇宙の支配者キリスト」の姿が描かれています。12世紀のもの。
「聖ペテロと聖パウロを従えた王座のキリスト」は14世紀のもの。
また天井の木製スタラクタイト(1143年ころ制作、ハチの巣状の幾何学模様)
大理石のコズマティー様式(イスラムとビザンチンの融合した様式)の床のモザイクも
も素晴らしいです。
とにかく素晴らしいものばかりです。
付属施設の一画でこのような展覧会が開かれていました。
キリストはもちろん描かれている人はみんなこんな風に太っちょでした。
なんだかミスマッチな感じですが・・・
プルトーリア噴水・広場
市議会の前にあります。
30を超える全部裸体の彫刻が噴水の周りに置かれています。
もとは16世紀にフィレンツェのある屋敷のために制作されたものです。
中央の噴水はフィレンツェの職人ランテェスコ・カンミッリアーニとミケランジェロ・
ナッケリーノが制作したものです。
マルトナーラ教会
ルッジェーロ2世の海軍提督ジョルジォ・デンティオキアにより1143年ころ
建てられました。
教会の外観はアラブ・ノルマン様式、カタロニア・ゴシック様式、バロック様式の
ミックスです。
内部はいろんな様式のミックスで息をのむほど素晴らしいです。
天井の金モザイク
天井のフレスコ画
象嵌装飾
パレルモならではの時代と様式の入り混じった、それでいて調和した豪華で
不思議な雰囲気を醸し出しています。
海軍提督が亀のようになって聖母マリアの足元にひざまずく姿、
ルッジェーロ2世に冠を授けるキリストのモザイクは一見の価値ありです。
私がみたところは旧市街ですから、パレルモのごく一部です。
パラティーナ礼拝堂とマルトラーナ教会は是非とも見てほしいところです。
シエスタの習慣
シチリアではまだまだ昼休みをとる習慣があるということです。
今回の中ではマルトラーナ教会がそうでした。
13時から15時30分までお休みでした。
時間に追われている観光客にはつらいですね。
プレトーリア広場とマルトーラ教会はお隣でした。中間にカフェがあったので
そこでカップチーノを。
パレルモでは見たという以上に過ごしたという思い出が残っています。
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日本に帰って
桜が満開でした。
帰国して初めて降り立った駅(品川駅)で感じたこと。
・人がいっぱい
・物が溢れていること
でした。