インフルエンザに花粉症、最悪です。
さて、5話は、中絶問題でした。
アメリカでは、中絶問題は政治的議論の争点でもあります。
特に大統領選では、共和党支持者は中絶反対が核です。
今回は胎児を守るために、手術をする予定であった医師を殺した事件でした。
最初から正当防衛の主張でしたから、中絶問題を
主争点にするのが弁護側の狙いです。
なお、第三者の命を守るための正当防衛は、防衛手段が相当な範囲内であれば
認められています。
胎児の命を守る、その子がどういう重度の障害があっても、という主張は
人の心に響くものがありますから、弁護側の戦略はもっともです。
ただ、人とはいっても、胎児はまだ生まれていません。
重度の障害があるのですから、生まれてくるかもわかりません。
また、生まれても、ぜいぜい2日の命しかないのです。
こういう主張は明確にはなされていませんが、
というのはこういう主張は嫌悪を持って迎えられ、反発を買うだけだからです。
しかし、事実としては、提示されています。
一方、中絶手術が失敗し生まれてしまった場合に、そのまま手術を続行する
ことにした例がありました。
これはまさしく殺人です。結局、妊娠後期の中絶は、実際の殺人と紙一重なのです。
多分、コニーがこだわったのもそこだと思います。
ただ、カッターの最終弁論は、誰の命もかけがえのないものと、通常は、弁護側が
主張する理屈に乗っかって、医師の命も大事だというものでした。
被告人は、胎児とは何の関係もない人です。抽象的、一般的に
主義主張によって人を殺しただけといってもいいわけです。
ということで、今回は勝訴でした。しかし、この種の事件について、とにもかくにも
中絶反対派が敗訴したことは、アメリカの世論も中絶容認派に有利に動いている
ことの表れと思います。
最後にマッコイが、graet messy time 価値の混乱の時代だというのは、
社会の根本的な価値観が激しく流動していることをいっているのだと思います。
ただ、日本人には、ここまで拘る理由が少々理解できませんが・・・・
価値といえば、同性婚についても、アメリカでは、激しく争われています。
ニューヨーク州に引き続き、8日ワシントン州議会が同性婚合法化の議決を
しました。
同じころの7日、連邦のカルフォルニア高裁は、カルフォルニア州の同性婚を違憲とする
憲法を合衆国憲法14条に違反するとの判決を出したばかりでした。
同性婚を認める動きに大きな流れが生まれたようです。
今回のことで、エレン・デジェネレスが同性愛者だと初めてしりました。
つい最近、オバマ夫人の腕立て伏せを紹介しましたが、それは、
このエレンのショーでした。
また、アメリカン・アイドルの審査員をしていました。
何だか、変わった雰囲気の人だと思っていました。悪い意味ではなく。
同性愛者と聞いて、わかったような感じも・・・・・
これがアメリカなんですね。
なお、昨日紹介したシャチの件については、8日、憲法は人間にだけ
適用されるとして却下されたということです。当然ですが、
私はどちらかというと、シャチには裁判を起こす権利がないというのかな
と考えていましたが・・・・・
こういうことに時間と労力を費やす裁判所というのは、いかにもアメリカ
らしいです。