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シラクーサ(シチリア)の観光

2015年04月15日 | 日記

シラクーサはギリシャ時代にアテネと同じぐらいに繁栄したといいます。
アルキメデスが生まれたまちですし、キケロが
「あらゆるギリシャの都市の中で最大にして最も美しい」と讃えた都市です。
紀元前5世紀には推定40万人の人口があったという大都会でした。
パレルモに取って代わられるまではシチリアで最も重要な都市だったという。

シラクーサ発祥の地はオルティージャ島ですが、本土とは短い橋でつながれて
いるので、島のようには見えません。

オルティージャ島

海辺の風景です。

  

いろいろ海辺の風景をみますが、やはりそれぞれに違います。

アレトゥーサの泉

すぐそばのアレトゥーサの泉です。海のすぐそばですが、真水が湧き出し、パピルスが自生しています。
川の神アルフェウスから逃げようと妖精のアレトゥーサが泉に姿を変えたと言い伝えられている伝説の泉で、町のシンボルとなっています。 
地元の人の待ち合わせの場所となっている。

   

アポロ神殿

賑やかな町中にアポロ神殿があります。
紀元前7世紀のシチリアに現存するドリス式神殿の最古のものです。 
ここでもパピルスがみえます。 

   

  

すぐそばには市場があります。

  

 

ドゥオーモ広場
ドゥオーモ 

  現在のバロック様式(18世紀に再建)のファサードは重厚です。

  

広場の様子です。ほかにも蜂蜜色のバッロク建築が揃っていて軽やかで華やかでそれでいて
落ち着いた雰囲気でとても素敵です。 

  

サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会があります。
ここのみどころはカラバッジョが1608年~09年のシラクーサ滞在中に描いた
「サンタ・ルチアの埋葬」の絵が展示されていることです。 

  

写真撮影は禁止でした。WEBから借用。こういう絵です。

     

                        (部分)右から3人目がカラヴァッジョ本人です。

  なお、カラヴァッジはナポリ、シチリア、マルタなどで精力的に制作活動をしていたのですね。

  マルタの聖ヨハネ大聖堂では本物は美術館でコピーの「聖ヨハネの斬首」でした。(余談)
  

ネアポリス考古学公園(本土) 

  ギリシャ時代とローマ時代の遺跡があります。

ヒエロン二世の祭壇

  ヒエロン二世が紀元前3世紀ころに築いたもの、198×22.8mの大規模のもの。
  基盤のみが残っている。ヘレニズム時代の祭壇としては最大規模。

    

天国の石切り場

   紀元前5世紀の都市拡大の際にここから多くの石が切り出された。その巨大な跡地。
   石切り場といっても緑が多く、自然公園のような感じです。 

    

                                      こういう樹のトンネルを抜けていきます

ディオニュシオスの耳

   ギリシャ時代に石を切り出した後にできた洞窟。奥行65m、高さ23m。
   洞窟の形が細長い耳に似ているということで、1608年にここを訪れたカルヴァッジが
   名付けた。
   音響効果がよく、猜疑心の強かったディオニュシオスが監禁した捕虜の話を盗み聞きした
   という伝説がある。
   現地ガイドさんとここでサンタルチアを歌いました。 

    

        

   中から入り口をみたところ        細かいキズがみえますが、道具の痕とのこと

ギリシャ劇場

   紀元前5世紀に岩場をくりぬいて造成、その後前3世紀にヒエロン二世により拡大。
   シチリアで一番大きいギリシャ劇場で1万5000人収容。直径138m。
   シラクーサは当時、アテネ、アレクサンドリアと並ぶ演劇のメッカだった。

   夏には現在でも古代劇が上演される。

   

  (規模は小さいけれどタオルミーナのギリシャ劇場(5000人収容。直径115m。シチリア2番目)
  が立地条件等で魅力的ですね。夏には演劇、バレー、コンサートなど行われる。) 

劇場の上部です。
   洞窟のようなものがあり、台所やベッドがあるなど現地ガイドの説明がありましたが、
   これが何なのかは聞き漏らしました。 

   

その後も出口まで同じ光景でしたが・・・・

   

考古学公園には円形闘技場もあるのですが、そこには寄りませんでした。

シラクーサは一泊してもいいところかもしれません。
オルティージャ島の道路は狭く、くねくねしていますが、平坦であり、石灰石の蜂蜜色の建物が
立ち並ぶ路地の向こうには海が見えます。

    

石灰石の建物の色は地中海の空との色に最高に調和していると思います。


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