ニューヨークのStony Brook Universityの研究者の発表です。
6000マイル離れたカルフォルニアのサンディエゴで昨年8月に獲られた
ホンマグロから、前年捕獲のマグロの10倍のセシウムが見つかったということです。
15頭全部からです。
福島の汚染海水に1か月程度いただけということですが、それでも、汚染されて
いることに研究者はある種驚いたということです。
餌や小さな魚の汚染は予想されても、マグロのような大きな魚については
新陳代謝で汚染を排出できるのではないかと考えられていたようです。
なお、セシウム137は以前の放射能汚染で既に存在していたものですが、
セシウム134は新しく見つかったもので福島の影響だということです。
また、ホンマグロは日本の海から太平洋を横断してカルフォルニアに渡りますが、
カルフォルニア近海のみで過ごすキハダマグロには何ら影響はないようです。
10倍といっても人体には影響はないようですが、それにしても生態系の影響
の大きさ、怖さを感じます。
なお、引き続き今年も同じ調査をするようですが、そのマグロは日本で過ごした期間が
長くなるので、汚染度も大きくなると予想されています。
私は大のマグロ好き、お刺身好きなのですが、福島近辺を避ければ大丈夫かな
と思っていましたが、どうやらそうは簡単ではなさそうです。
これはBBCのウェブサイトから拝借してきたものですが、確かにホンマグロ
(BLUEFIN TUNA)は太平洋を横断カルフォルニアに向かうようです。
そして、皮肉なことにセシウム134はこれまで検出されなかったので、
生態系観察のリトマス紙になるのではないかということでした。
それにしても菅直人の厚顔無恥、不責任発言(国会の事故調)には
憤りを越して、絶望です。
国家の責任というけれど、その国家を代表していたのは、首相である
本人自身です。
自分は原子力に詳しいといって自らが陣頭指揮をしていたのではないでしょうか。
謝罪するといわれても謝罪の相手は誰もいません。
国民に納得できる形で、自らの責任を取るべきと思います。
少なくとも政治家の資格はないと思うのですが。