アメリカの現実をドラマにしたものとすると、毎回、まとまるという
わけにはいかないでしょうね。
17回は、バーナート・マドフの巨額投資詐欺事件を思い浮かべます。
この事件を中心に、実際にあったキャスターのスキャンダル事件、
殺人事件などが犯行方法として利用されていますから、
ごったまぜのアメリカであることは間違いないようです。
実際のマドフは、2009年6月、詐欺などの罪で150年の禁固刑になり
服役中ということです。被害額は数兆円規模のもので、
あのスティーブン・スピルバーグなどハリウッドのセレブも被害者だったのです。
また、いろいろな慈善団体も被害にあったようです。
そういえば、スティーブンとかスピルバーグの名前が出ていました(被害者の
名前としてではなく)が、アメリカ人にとっては、こういう趣向が
おもしろいんだと思います。
マドフには息子がいたようですが、逮捕から2年後に自宅アパートで首を吊って
自殺したということです。
ドラマでは娘となっていましたが、その娘が困って(父親のファンドに全部出資
してお金がない)検察に相談に来ていましたが、
実際の事件でも息子は忘れられていたのですね。
最後のカッターのセリフ
「They love each other. They do'nt love anyone else 」というのが、
心に残りました。
自分たちのことしか考えない親って日本でも良く見られます。
あるいは自分のことしか考えない親ということでしょうか。
そして、その直前のマッコイの言葉は
「Nice parents 」でしたね。英語にはこういう反語的というか皮肉っぽい
表現があるのですよね。
「なんていう(ひどい)親だ!」という意味ですよね。逆のいみですよね。
もちろん、日本語でもこういういい方はありますけどね。
原文で理解したいと思うのはこういう、反語的な言い回しのときですね。
翻訳ではわからない微妙な感情がでていますものね。
ちょっと外れますが、
マッコイが知事と喧嘩別れするキッカケとなるときの会話で、知事がマッコイに
「I wasn't born yesterday」と言っていました。
世間知らずじゃないとか、うぶじゃない、とかいう意味でしょうが、
知事と検事長との会話で
「昨日生まれたんじゃない」などという表現を選んだということは、
喧嘩ごしのように感じられ、知事がマッコイをどのように思っているかが
わかります。
その後、知事とは敵対関係になるわけです。
カッターは「enemy」という言葉を使っていました。
知事との対決、すなわち、マッコイの選挙の結果がどうなるのか楽しみで
待っているのですが・・・・
今日はまとまりのない感想になりました。