20-3はシリアの青年がメインです。
今、シリアでは昨年の1月から引き続く、暴動が進行中です。
チュニジアに始まったアラブの春は、他の国では、それなりの変化を起こして
います。
シリアはちっとも変わりません。
それどころか流血事件は激しくなっています。
アラブ連盟を始め、外国政府からのプレッシャーもありますが、
収束はみえていません。
この青年は、アメリカに自由を求めて移民してきたようです。
底抜けに明るいようにみえます。
シリアでは弾圧や身柄の拘束があるようです。
そういう自由のない国から、自由のアメリカへというわけです。
イランやイラクが問題になるときはジハードが目的で、
自由を求めてという感じはないようです。
そこに、シリアの特殊性を、私は見ました。
実は、題名は忘れたのですが、やはりシリアの若者が、自由を求めて
アメリカにきたものの、母親が手続きを怠っていたために
強制送還になりそうになったとき(9・11の後、政策が厳しくなった)、
その青年を助けようとする初老のアメリカ人のドラマをみたことがあります。
そのシリアの青年も、底抜けに明るく、ただただアメリカに自由と希望を
見ていました。
二つのドラマが描く、シリアの青年像、ほとんど同じです。
ということは、シリア人の、あるいはシリアの特殊性だと思います。
そういえば、アップルのジョブズのお父さんはシリア人ですね。
シリア人の血が半分入っていたのです。
底抜けに明るいようには見えませんでしたが、絶対にあきらめない
姿勢には、シリアの血が流れていたのかもしれないと思います。
シリアは気の遠くなるような長い歴史があります。
アサド大統領はイギリスに留学したこともあり、夫人はイギリス生まれ、イギリス
育ちです。
ほかのアラブの国とは違った雰囲気があるのだと思います。
中東をアラブの国と一括りして捉えるのは間違いかなと思いました。
今回は、この青年はどうやら、アメリカに留まれそうですね。
救いを感じました。
熱にうなされながら、頭痛と戦いながら、見たからでしょうか???