
ステップ22からステップ24にかけは、戦闘室天板を組み立てます。大半は可動式のハッチの組み付けで、接着しない箇所もあります。ガルパン仕様への改造は無く、ステップ24にてハッチC69のハンドル部分がただの突起になっているのを真鍮線で作り直します。
ステップ25では兵士のパーツを取り付けますが、私の制作では黒森峰女学園チームの誰かのフィギュアを乗せられるようにしたいので、P2は取り付けます。ペリスコープのC52は不要です。

ステップ22で組み付けるパーツ類です。

ガイドの指示通りに進めていき、ハッチのアーム部分も組み立ててゆきました。

ステップ22の組み立てが終わりました。

ステップ23では、コマンダーズハッチおよびローダーズハッチを組み立てました。

ステップ24においては、ハッチC69のハンドル部分がただの突起になっているのを真鍮線で作り直しました。

ステップ24の工程を終えた状態です。

コマンダーズハッチおよびローダーズハッチは開閉自在です。ハッチC69はピットマルチでの取り付けを予定しています。

ステップ26で、天板部分および主砲照準器のペリスコープを取り付けます。ステップ27でのコマンダー取り付けは省略し、ガントラベルロックはクランプを下に降ろして未使用状態に仕上げています。

主砲照準器のペリスコープは、劇中車においてはキットのパーツよりも短くなっています。

キットにおいては、本体のC61に、筒のC62を取り付けますが、C62は長すぎます。上図はC61だけの状態ですが、劇中車のよりは短いです。

そこで筒のC62を1ミリに切り詰めたものを接着しました。こんなところでしょうか。あと、ペリスコープの手前の上面前端に、劇中車には無い前面傾斜装甲板の合わせ目の溝があります。

劇中車には溝がありませんので、プラ板をはめこんで埋めました。この部分でも劇中車と車体寸法が異なるのが分かります。前面傾斜装甲版が、キットでは少し前に出ていて、そのために前端の上部装甲などが前に突き出した形状になっています。これに対して劇中車では、前面部分が上から下まで一体で後ろに約3ミリほど下がった位置についています。最初の段階で前面上部装甲の一部を切り離して修正したりしたのも、そうした寸法のギャップが原因でした。
これらを完全に直すには、車体パーツの前面部をそっくり切り取って、約3ミリ後退させる必要があります。すると前部左右のフェンダー部分は完全に作り直しとなり、エンジンハッチや前部シュルツェン架などの位置も少しずらし、各装備品の接着位置も修正しなければならなくなります。きちんと計算して修正イメージ図をトレース出来れば問題ありませんが、ゆきあたりばったりで順繰りに手直しすると、どこかで形が合わなくなってきて破綻に至る可能性が大きいです。
要するに、いま述べた寸法の相違を修正出来ないと、ガルパン車輛の完全再現は困難です。今回のタミヤキットにおける問題点の最たるものであり、改めてガルパン仕様の難しさ、ややこしさというものを思い知らされます。
なので、今回の制作の流れは、私に出来る精一杯の工作でありました。ラングって、ひょっとすると黒森峰女学園チームの車輛の中では最も難しいんじゃないかな、と感じたほどです。

色々と難しい作業もありましたものの、なんとか塗装前の組み立て及び改造の工程が全て完了しました。やれやれ、というのが正直な感慨でした。 (続く)