水戸アニメイトを出て水戸駅に戻った頃、降り続いていた雨が止みました。天気はこれから回復に向かうものと予想し、計画通りに午後からは「那珂湊ほのぼの作戦2」を楽しむことにしました。前回は那珂湊駅のレンタサイクルを利用してササッと回りましたが、今回は徒歩でのんびり歩いて街中の雰囲気を楽しむ積りでした。
勝田駅でひたちなか海浜鉄道のホームに移動すると、既に列車が停まっていました。懐かしい旧三木鉄道のミキ300形でした。これに乗るのは今回が初めてでした。ひたちなか海浜鉄道には何度か乗っていますが、乗る度に車輛が異なるので、同じ車輌に二度乗ったことがあったかなあ、と記憶をまさぐりました。
車体の塗装も車番も三木鉄道時代のままです。ミキ300形は3輌があって、1輌は岐阜県の樽見鉄道、1輌は兵庫県の北条鉄道に譲渡されましたが、いずれも車体カラーを変更したりしているので、こちらのオリジナル塗装のままの車輛はとても貴重です。
今回の「那珂湊ほのぼの作戦2」では徒歩で6店舗を回りました。写真は上図の安藤肉店でのものが唯一です。小雨が降っていたので写真撮影を諦めたからです。そして前回と同じように澤梓、宇津木優季、河西忍、佐々木あけびの四人のカードを二枚ずつゲットすることにしました。一ヵ所のお店で200円以上購入すれば、カードが一枚貰えるのシステムです。
ですが、前回の作戦時に二ヵ所のお店で500円以上の買い物をして、それに対するサービスとしてカードをもう一枚いただいた経緯があります。それで今回も同じ二ヵ所のお店で500円以上の買い物をしまして、カードを追加サービスも加えて二枚ずつ頂戴しました。残る二人のカードは四ヶ所を回ってゲットしました。
那珂湊のグルメは、大洗とは異なった種類と魅力があります。クレープ、マドレーヌ、イチゴダッペ、焼きそば、ハンバーガー、モナカアイス、と女性にも人気の品が多いです。しかも味覚的にはさっぱり系が多いので食べやすいです。「那珂湊ほのぼの作戦2」に参画していないお店にも、魅力的な商品が色々とありますので、ガルパン要素抜きでも食べ歩きが楽しめる街です。
那珂湊駅に戻るまでの所要時間は、約2時間でした。時折小雨に降られましたので、傘を携えての徒歩は正解でした。大洗と違ってイベントエリアが広くないので、隅から隅まで歩いても20分ぐらいで済みます。食べ歩き散策の範囲としてはこれぐらいが妥当です。逆に言うと、大洗の方が各商店街を全て含むので範囲が広すぎるほどになっているのです。
駅舎内に置かれる案内イラストマップを見ても、那珂湊の街並みがほぼ方形にまとまっていることが分かります。海岸線に沿って細長く伸びるのではなく、主要幹線路を軸として街並みを計画的に形成した歴史が中世戦国期から続いていたことが伺えます。江戸期は水戸藩の施政下にありましたので、藩別邸の城下町としての色彩も加わって街路は碁盤目のように整備されたところもあります。
大洗のほうは、海岸線沿いの村落としての形態のままで現在の市街地の様相につながっているため、街区の集約化、機能の集中化というプロセスが那珂湊に比べてさほどに徹底されなかった面があるようです。
那珂湊駅からバスで大洗に戻る予定でしたが、バスの時刻まで間があったので、各店舗で買い求めたマドレーヌや串団子、アイスなどを食べてのんびりと過ごしました。そうこうしているうちに、次第に空が明るくなって、雲の切れ目に青空が見え始めました。
駅前のバス停から、大洗経由で水戸駅に向かうバスに乗りました。その直前に、別方向へ向かうバスがありましたが、ガルパンラッピングバスの4号車でした。
バスに乗り、海門橋を渡りました。
那珂川河口に白波が立っていましたので、鹿島灘は少し荒れ気味であったようです。
大洗磯前神社の大鳥居をくぐる頃には、にわかに晴れだしてきました。
大洗駅入口のバス停で降りて、いったん宿の大和旅館に荷物を預けに寄った時には、天気が回復して青空が広がり始めていました。
宿の玄関口で、ふと横を見て、Ⅳ号戦車D型改(F2型仕様)のパネルがあるのに気付きました。そうだった、ここの旅館はガルパン戦車パネルの設置施設の一つだったっけ、と思い出しました。
キャラクターパネルに比べれば、戦車パネルはどうしても地味なので、存在をすっかり忘れてしまっているところが少なくありません。どの戦車のパネルがどのお店にあるか、ということすら、今でははっきりと思い出せないくらいです。 (続く)