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完成したラングは、その日のうちに黒森峰女学園チームに引き渡されました、というイメージ。
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車体はⅣ号戦車とほぼ同一ですが、厳密にはシャーシが30センチぐらい延長されているそうなので、Ⅳ号戦車の車体をそのまま使用してラングにしたのではないそうです。1/35スケールでもラングの方がⅣ号戦車より僅かに長い筈ですが、実際に同じタミヤのⅣ号戦車D型と並べてみますと、Ⅳ号戦車D型の方が長いです。タミヤのⅣ号戦車D型がややオーバースケールであるというのは、本当らしいですね。
上部は四面とも傾斜装甲で固められて別種の車輛のようです。エルヴィンの言葉を借りれば、ヘッツアーのお兄ちゃんみたいなヤツ、です。
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正面観です。この低くコンパクトな外観、シンプルにまとめて実戦的な要素だけを表出したデザイン性の高さが印象的です。本当のカッコ良さとは、徹底的に実用に徹した無駄のない姿にこそ、自然ににじみ出てくるものであろうと思います。
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後姿も決まっています。劇中車独特の偏向ノズル付き排気管の存在感がたまりませんね。私が好きな戦車はみんなドイツ車輌で、一番はパンターG型、二番はラングV70、三番はヤークトパンターです。ラングは二番目に好きなので、今回の制作は本当に大変でしたが、気合を入れてなんとか頑張りました。
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黒森峰女学園チームに引き渡されて、すぐに体験走行を行っていたラングですが、戦車道グラウンドの端にゆるゆると寄って、停車しました。
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ガタン、とローダースハッチが開かれました。
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宮子 「おおお見事な戦車!!」
(このセリフの元ネタが分かったらエライ!)
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続いて、コマンダーズハッチも開かれました。
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ヘンリエッタ 「こんにちは西住隊長。何か…ご命令を」
(このセリフの元ネタが分かったらエライ!)
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西住まほ 「今日の体験乗車の参加者はあなたたち?」
ヘンリエッタ 「はい」
宮子 「はいっ」
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西住まほ 「では、あらためて自己紹介を」
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ヘンリエッタ 「社会福祉公社第一期生、ヘンリエッタです」
このキャラクターの所属アニメは「ガンスリンガー・ガール」、公式サイトはこちら。
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宮子 「やまぶき高校美術科二年A組の宮子でーす」
このキャラクターの所属アニメは「ひだまりスケッチ」、公式サイトはこちら。
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西住まほ 「まだ時間は充分あるので、体験乗車を続けても結構だ」
ヘンリエッタ 「それでは」
宮子 「いくよーっ ぼうずがー、野原でー、サバを蒸す」
(このセリフの元ネタが分かったらエライ!)
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西住まほ 「燃料の残量に注意せよ。引き渡し直後なので少ししか入っていないからな」
ヘンリエッタ 「分かりました、隊長」
車内で宮子の声が。 「お、オイルショック?」
(このセリフの元ネタが分かったらエライ!)
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動き出すラングの規則的な振動に合わせ、いつしか浮かび上がって声に出てくるあの歌詞。
ヘンリエッタ 「パンツァー・リートっていいね・・・。ところで・・・」
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ヘンリエッタ 「体が機械の女の子って普通ですか?すごい力持ちで素手で・・・、人を殺せるんです・・・赤い血は出るけれど、すぐに痛みなんか消えちゃうんです・・・。でも、ここで戦車に乗ってると、なんだか人生観が変わりそう・・・ 」
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ヘンリエッタ 「私はあの人に近づきたいのだけど、その勇気が出ないのだ。何か越えられない壁があるみたいで・・・。でもこのラングがその壁を突き破ってくれるのかな・・・」
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ヘンリエッタ 「私がもし役立たずになっても・・・、見捨てないでください。私を一人にしないで・・・」
すると無線機を通じて西住まほの声が。
西住まほ 「大丈夫だ。見捨てることは無い。そして、お前は決して一人ではない。黒森峰の心得を教えてやろう。撃てば必中、守りは堅く、進む姿は乱れ無し、鉄の掟、鋼の心、だ」
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ヘンリエッタ 「戦車についての教育はまだ受けていません。それは任務に必要な知識でしょうか?」
西住まほ 「それは、お前が判断することだ。教育など、強制はしない」
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ヘンリエッタ 「なんだか、元気が出てきました。有り難うございます」
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その頃・・・・
宮子 「おなかすいたーー、ご飯食べさせてーー!!」
(いつの間に戦車から降りてるんだか、この娘は・・・)
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ともあれ、黒森峰女学園チームの70(V)ラングが完成しました。製作日数は、2015年10月31日から11月5日までの6日間でした。組み立てに約4日、塗装および塗装後の組み立てに2日かかりました。毎日作業していたので、一週間もかかりませんでした。
70(V)ラングは現時点で公式キットがありません。キットはタミヤのほかにドラゴンからも出ていますが、今回は入手しやすいタミヤのキットを使用しました。劇中車に近い仕様ではありますが、ガルパン仕様への改造や追加工作は意外にも数多いです。
もともと、車体形状と寸法が異なるために劇中車の完全再現は非常に困難ですが、それ以外の工作ポイントを全てクリアすることで、劇中車の雰囲気に限りなく近づくことが出来ます。根気と努力が試されるケースと言えましょう。
したがいまして、黒森峰女学園チームの所属車輛のなかでは難易度が高いです。ヤークトパンターと肩を並べるほどに車体の修正箇所も少なくありませんが、それだけに作り甲斐もあると思います。幾つかのガルパン戦車を作って、慣れてきたら思い切ってチャレンジしてみるのも良いでしょう。